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音楽評論家・ライターとして雑誌のコラムやCDのライナーノートなどを執筆。著書に『JAZZ NEXT STANDARD』 、同シリーズの『スピリチュアル・ジャズ』『ハード・バップ&モード』の他、『クラブ・ミュージック名盤400』がある。DJ・選曲家としても活動中で、ブルーノートの『ESSENTIAL BLUE - Modern Luxury』、Tru Thoughtsの『Shapes Japan :Sun』などのコンピの監修・選曲も手掛ける。

TITLE: 『King of JP Jazz』リリース

March 06, 2011

『King of JP Jazz』リリースにあわせ
HMVさんの企画でDJの大塚広子さんと対談を行いました。



http://www.hmv.co.jp/news/article/1103030074/

大塚さんもTRIO音源を使ったミックスCD『the pieces of TRIO RECORDS』を出すほか

the pieces of TRIO RECORDS

Wax Poetics Japanの『Cover Story』でもいろいろと日本産のレコードを紹介したり
自身のミックスCDシリーズ『A New Peace』でも村岡実さんの「陰と陽」を収録するなど
和ジャズ音源の飽くなき探求者の一人です。

彼女はDJとしての感性もオリジナリティがあり
ただ単純に使えるネタだからという次元ではなく
深いところまで突っ込んだ掘り下げ方をしているので
対談も盛り上がって1回の掲載では収まらず
続きは後編として3/11にアップ予定です。

HMVのご尽力で関連アーティストのプロフィールや
関連作品なども細かく紹介されていますので
データとしても非常に読み応えのあるものになっていると思います。




それからDJの松浦俊夫さんがInter FMでナビゲーターを務める番組
Tokyo Moon』でも『King of JP Jazz』の紹介をしていただいてます。



こちらには僕もコメントという形で参加させていただきました。
放送は3/6の19:00からで
関連blogのhoneyee.comでも紹介していただいてます。

番組全体も松浦さん独自の審美眼で選ばれた素晴らしい楽曲構成により
今世界で起こっている新たなムーヴメントをいち早くフォローするもので
皆さんにもぜひ聴いていただきたいと思います。




そしてRed Bull Music Achademyとのコラボによる
リリース・パーティーがいよいよ明日3/6に迫りましたが
何とこの模様が後日RBMAのラジオで放送されることが決まりました。
世界中から物凄い数のアクセスのあるサイトで
ここで放送されるということは非常に名誉なことでもあります。

鈴木勲さんや板橋文夫さんの演奏をいろいろな国の人が聴けるというのも凄いことで
日本のジャズを海外へも伝えるという
まさに『King of JP Jazz』な催しではないかと思います。


TITLE: ジャズ・レコード復興計画

March 01, 2011

JAZZ JAPAN Vol. 7が発売されました。




『ジャズ・レコード復興計画』という連載コラムを担当しているのですが

内容は各執筆者の自由に任されています。

今では入手困難な廃盤レコードの紹介という「復興」のコンセプトに沿っていますが

単純にレア盤をピックアップするだけでは面白くないので

自分としては今現在の音楽シーンの流れと絡め

過去・現在問わずいい作品を紹介しています。



今回は昨年末のRobert Glasper来日公演の印象から始まり

Build An ArkのベーシストであるNick Rosenのソロ作『Into The Sky』

Nick Rosen / Into The Sky



それらからPaul Weinerというルーマニアのピアニストによる

1976年のアルバム『Spirale』を紹介しています。

Paul Weiner / Spirale





JAZZ JAPANでは残念ながら音は聴けないので

こちらを楽しんで下さい。









そして、いよいよ3/2に『King of JP Jazz』が発売となり

3/6にリリース・パーティーが開催されます。

Red Bull Music Achademyとの共催で

鈴木勲さんのレクチャー&ライヴ(OMA SOUND with 大竹重寿 from Cro-Magnon)

板橋文夫さんのソロ・ピアノ・ライヴ

KZA (Force Of Nature)、MoochyのDJと

『King of JP Jazz』関連アーティストも多数出演します。



レクチャー参加者はイベントも入場無料で

『The Reconstruction of JP Jazz』12inchのプレゼントもありますので

是非ふるって参加して下さい。




[Date]2011.3.6 SUN
[Place]SARAVAH東京
http://www.saravah.jp/tokyo/access.php
[Open/Start] 15:00-23:00(Release Party -Open: 18:00)
[Entrance] ¥2,000
※先着40名様まで無料にてご招待。

■Red Bull Music Academy Session応募要項
※ 『3/6 RBMA Session参加希望』としてお名前と枚数を明記の上
<info@redbullmusicacademy.jp>宛にメールをお送りください。
※ 無料招待枠は40名限定での無料ご招待となります。
予定枚数に達し次第受付終了とさせて頂きますので何卒ご了承下さい。

[Lecture]
鈴木勲
Interviewer:原雅明
[Live]
鈴木勲 OMA SOUND feat. 大竹重寿(Cro-Magnon)
板橋文夫(ピアノ)
[DJ]
KZA (FORCE OF NATURE)
JUZU a.k.a MOOCHY
小川充
sauce81


TITLE: Impulse! 50th Anniversary

February 27, 2011

2/26放送のJ-WAVEのMODAISTAに出演しました。
今年はジャズ・レーベルImpulse!の創立50周年。
番組ではMcCoy TynerとGilles Petersonに
Impulse!についてのインタヴューを行っているのですが
それにあわせて僕もその魅力について話をさせていただきました。

そして、最後にImpulse!の中から好きな曲を1曲On Airしました。



この曲が収録された『The Honeysuckle Breeze』はTom Scottの処女作で
ヒップホップのネタ盤としても有名です。
1967年というヒッピー・ムーヴメント真っ只中に作られたもので
ジャズとサイケ・ロックが結び付いた1枚。
The Beatles、Donovan、Jefferson Airplain、Joan Baezなどから
Coltraneの「Naima」もカヴァーしています。

Tom Scott With The California Dreamers / The Honeysuckle Breeze



当時世界的にブームだったインド音楽のエッセンスもたっぷりで
全編に渡ってBill Plummerがシタールをプレイ。
クラブ・ジャズ・シーンでもDave Pikeなどシタールものがブームになった頃
よくプレイされたアルバムです。
「Blues For Hari」は彼のインドの師Harihar Raoに 捧げたナンバーで
Dave McKay & Vicky Hamiltonのカヴァーでも有名です。

まさしく時代の仇花とも言えるナンバーですが
そうしたジャンルの狭間に生まれた音楽には
本流の音楽にはない異端の魅力があります。
新しいものとはそうした本流と異端がぶつかる時に生まれるのではないでしょうか。

Impulse!もJohn Coltraneに代表されるモードやフリー・ジャズ
Pharoah SandersやAlice Coltraneのようなスピリチュアル・ジャズ
そして、このTom Scottのようなジャズ・ロックと
幅広いスタンスでジャズの可能性を追及していったレーベルです。
ジャズの本流を踏まえつつ
ジャズの新しさを切り開いていったからこそ
後世に残る名レーベルになったのです。
レーベルの標語「The New Wave of Jazz is on Impulse!」を
まさにImpulse!は体現していたわけです。


TITLE: Recent Works 1

February 23, 2011

まず告知から。

3/2に『King of JP Jazz』コンピ3枚が発売となりますが

そのリリース・パーティーが3/6に開催されます。



Red Bull Music Achademyとのコラボという形で

鈴木勲さんのセミナー&ライヴ

板橋文夫さんのライヴもあります。

DJは今回のリワークに参加してもらった

KZA (FORCE OF NATURE)

JUZU a.k.a. Moochy

僕も少し回す予定です。


[Date]2011.3.6 SUN

[Place]SARAVAH東京
http://www.saravah.jp/tokyo/access.php

[Open/Start] 15:00-23:00(Release Party -Open: 18:00)

[Entrance] ¥2,000

※先着40名様まで無料にてご招待。

■応募要項

※ 『3/6 RBMA Session参加希望』としてお名前と枚数を明記の上、

<info@redbullmusicacademy.jp>宛にメールをお送りください。

※ 無料招待枠は40名限定での無料ご招待となります。

予定枚数に達し次第受付終了とさせて頂きますので何卒ご了承下さい。


[Lecture]

鈴木勲

Interviewer:原雅明

[Live]

鈴木勲 OMA SOUND feat. 大竹重寿(Cro-Magnon)

板橋文夫(ピアノ)

[DJ]

KZA (FORCE OF NATURE)

JUZU a.k.a MOOCHY

小川充

sauce81



続いて、最近行った書き物について紹介します。

まずジャズ・サックス奏者のSteve Grossmanについて。

中村照夫さんのレーベル、Cheetahから

約10年ぶりの新作『Homecomig』を発表しました。

Steve Grossman / Homecoming



彼の足跡を振り返りつつ新作について書いています。

http://www.cheetahjazz.com/Concept4.htm


日本のジャズ・ファンにはGrossmanについて

思い入れの深い人が多いと思います。

僕もそのひとりです。

ただ、凶暴なまでのブロウを披露した

70年代のあのGrossman節を期待すると

この新作はちょっと違うかもしれません。

でも、ラテン・テイストの味わい深い作品が多く

「Afro Blue」とか「Una Mas」といった

クラブ・ジャズ・ファンにも馴染み深い曲を演奏しています。



その他、musicReviewというサイトで

不定期にディスク・レヴューをやっています。

http://musicreview.jp/v1/html/index.php

盤のセレクトは完全に自分の好みで選んでいて

レコード会社の宣伝とか告知目的ではありません。

全て自腹を切ってCDを買ってますので(笑)。

*Astro Can Caravanだけはライナーも書いてます

ですので中には期待して買ったけれど

個人的には外れだったアルバムもあります。

一応、そうしたものも自分なりの評価・批評を載せています。


主に新作を紹介しているのですが

いろいろと書くべきものが多くて

今のところ昨年リリースされたもののレヴューとなっています。

未アップ分を含めると最近では以下のCDを紹介しています。

ARIYA ASTROBEAT ARKESTRA / Ariya Astrobeat Arkestra (First Word)

ASTRO CAN CARAVAN / Planet Caravan (Ricky-Tick / TACM)

DANAY SUAREZ / Havana Cultura Sessions (Brownswood)

RADIO CITIZEN / Hope And Despair (Ubiquity)

ROBERT AARON / Trouble Man (Heavenly Sweetness)

THE RONGETZ FOUNDATION / Broken Doll Beat (Heavenly Sweetness)

NICK ROSEN / Into The Sky (Porter)

HIDDEN ORCHESTRA / Night Walks (Tru Thoughts)

DANUEL TATE / Mexican Hotbox (Wagon Repair)

INCARNATIONS / With All Due Respect (Lovemonk)

THE FLOACIST / Floetic Soul (Shanachie Ent.)

ZO ! / Sunstorm (The Foreign Exchange Music)

INNOSPHERE / Shine (Sweet Soul)

BUDDY SATIVA / Deus Ex Machina (Favorite)

PURSUIT GROOVES / Foxtrot Mannerism (Awdr / Ir2)

THEO PARRISH / Sketches (Sound Signature)

ROBERT MITCHELL’S PANACEA / The Cusp (Edition)

TONY COOK / Back To Reality (Stones Throw)

LOS CHARLY’S ORCHESTRA / Chicano Disco Funk (Imagenes)

RICHARD EARNSHAW / In Time (Groovefinder)


既に2011年の新作もいろいろと発表されているので

早いところそちらの紹介もしたいと思います。


TITLE: JP Jazzインタヴュー

February 15, 2011

JP Jazz関連で幾つかインタヴューを行いました。
コンピに作品を収録させていただいたお二方
鈴木勲さん
板橋文夫さん
これらのインタヴューは次号Wax Poetics Japanに掲載されます。

お二方とも日本ジャズ界を代表する素晴らしいミュージシャンで
またクラブ・ジャズ・ファンからも人気の高い方たちです。
僕ももちろん大好きなアーティストで
オリジナル・レコードもいろいろと集めています。

僕からすればレジェンドのような方たちですが
彼等からすればそれは失礼な言い方かもしれませんね。
お二方とも現役バリバリで活動されており
一線から退いた伝説の人でも何でもないわけですから。
そして今回のような企画がなければ
お二方に実際にお会いして話を伺うこともできなかったので
いい機会を与えてもらったと感謝しています。

話の内容はインタヴュー記事を読んでいただければと思いますが
お会いした率直な印象として
お二方とも精神的に若くて
エネルギーやオーラがあるということ。

以前、別件で中村照夫さんのインタヴューを行った際にも感じたのですが
日本に留まらず海外に行って揉まれた経験のあるミュージシャンは
ヴァイタリティがあって貪欲で
新しいことに関しても意欲的である方が多いと思います。
逆に言えばそれがないと
日本では通用しても
外に出たら相手にされないということかもしれません。

あと、変に日本人であるからとか
そうした意識に固執していないこと。
鈴木さんには特にそうしたものを感じましたし
中村さんは日本人なんてことを意識していたら
NYじゃやっていけないよと仰ってました。

彼等にしてみれば「和ジャズ」だ何だと
周りが騒いでいることなど全く関係のないこと。
僕らが「これこそ日本のジャズ」とか言ってるものは
案外本人にとっては日本人的な感覚でやっていなかったりします。
そして、ブームやムーヴメントやシーンを作ろうとするのではなく
自分の信じる音楽を愚直にやっているだけのことです。

今のクラブ・ジャズについて思うのは
そうした枠組みや形を作る
または維持することに目を奪われ
本来自身が発したいと思う音楽をやっている人が
どれだけいるのだろうかということです。

例えば板橋さんにしろ鈴木さんにしろ
その当時彼らがこの曲をクラブでDJにプレイしてもらえたら
なんて考えて作曲したり演奏していたわけでは当然ありません。
そうした用途を考えない音楽であったからこそ
逆に僕とかはそれをクラブでかけたら面白いだろうなと思うわけです。

これはジャズに限らずなのですが
そもそもの目的とは違うところで
ハプニング的に新たな発見をすること
これがDJをやる上で最も面白く
クリエイティヴな作業だと思うのです。
スクラッチもそうしたところから始まったわけですし。

ジャズはそうしたハプニング的要素の強い音楽のひとつであるはずです。
最初からダンス・ミュージックとして作られ
クラブで消費されることが目的の音楽。
それはそれで純粋な潔さもあり
そこから生まれる作品の中にも好きなものはありますが
少なくともジャズはそれと相反するスポンテニアスなものだと思います。

さて、明日は大野俊三さんのインタヴューも行う予定です。
大野さんも中村さんと同じく
現在はNYをベースに活動してらっしゃる方で
70年代は僕の好きなノーマン・コナーズのバンドにも在籍していました。
その当時の話なども是非伺いたいなと思います。


TITLE: The Reconstruction Of JP Jazz

February 03, 2011

『JP Jazz』のコンピからは
今も幾つかの企画が発展しています。
現時点でまだ決定していないものもあるので
お話できる段階になれば報告したいと思いますが
とりあえず決定しているのが特典12インチ。
これは3枚のCDを対象店舗で同時購入した場合
先着で差し上げるという限定ボーナス・ヴァイナルです。

収録内容ですが
本編に入っている古いジャズ音源を
現在のクラブ・シーンで活躍する気鋭のクリエイター4名が
それぞれ独自のカラーを出してリミックス/リエディットしています。
その顔触れはと言うと
Kuniyuki
ALTZ
KZA (Force Of Nature)
JUZU a.k.a. MOOCHY

いわゆるクラブ・ジャズを連想させる人たちではないのですが
ジャズをジャズ・シーンの人がやるのは当たり前のこと。
敢えて異なる世界の人が手掛けることにより
また違った化学反応が生まれ
新たな世界が開けるのでは
ということでこの4名にお願いしました。

もう既に音は上がっているのですが
それぞれ素晴らしい仕上がりとなっています。
クラブで大活躍の4人だけあり
どれもフロア仕様なので
是非DJの皆さんにも現場で使ってもらえればと思います。
もちろんオリジナルがいい曲ばかりなので
普通に聴く分にも充分楽しめます。

誰がどのアーティストを
どの曲をやっているのかはお楽しみに。
でもジャズとあまり接点がないように見えて
たとえばKuniyukiさんは板橋文夫さんとやってたり
MOOCHYさんは鈴木勲さんとセッションしたりと
結構繋がってる部分はあるのです。

彼等にとって見かけのスタイルとかはどうでもいいこと。
また周りが勝手に作るイメージとかもどうでもいい。
世界が同じとか違うとか
それは周りが勝手に押し付けているだけのこと。
自分のいる世界にとらわれることのない
自由な発想を持っている。
だからジャンルを超えたセッションなども悠々やってしまう。
本当のジャズ・ミュージシャン
本当のクリエイターはそうした人たちだと思います。

今回このリミックス企画にちなんで
4人とお話させていただきましたが
皆さん真面目に音楽に取り組んでいて
そしてとてもピュアな心を持っている。
自分のやってる音楽に誇りを持っている。
彼等に今回のリワークをお願いして
本当に良かったと思います。

4人の話は次号のWax Poetics Japanでも取り上げますので
お楽しみに!


TITLE: King of JP Jazz

January 25, 2011

既に広告も出ていますが
Wax Poetics JapanとKing Recordsによるコンピ
『King of JP Jazz』シリーズの制作も大詰め段階です。
King Recordsに残された日本のジャズ音源を
3枚のCDにまとめるというもので
僕は選曲とライナーノートの執筆を担当しています。

昨年の初夏からこの企画の話は進んでいて
WaxやKingの担当者の方と何度もミーティングを開き
数多くの音源を聴き
いろいろな資料に目を通し
収録曲を選んできました。

こうしたコンピの場合
各CDにおける楽曲やアーティストの配分
サウンドの質感や音質面での整合性
楽曲の並び順
収録時間に合わせた調整
マスタリング音源のチェックなど
いろいろと検討すべき事柄があります。
タイトルを決めることも重要なポイントです。

選曲が終わってからは
オリジナル・ジャケットのデータ収集に解説作成
アートワークや文字データのチェック
帯コメントの作成
そして校正作業とやることは多岐に渡ります。

3月2日の発売に向け
入稿まで後わずかですが
ようやく形になってきました。
今回はその3枚の帯コメントを紹介したいと思います。


『Deux Step – King of JP Jazz 60′s-70′s』



King Records×Wax Poetics Japanコラボ企画によるJP Jazzコンピ第1弾。
1960年代の日本のジャズ発展期を中心に
ハード・バップ~モード・スタイルのモダン・ジャズの名曲をセレクト。
白木秀雄、宮沢昭、秋吉敏子、松本英彦、八木正生ら
日本のジャズ界を牽引したトップ・スターたちの貴重な作品を15曲収録。
ワールドワイドに見ても優れたジャズ・ナンバーであると同時に、
日本人ならではのオリジナリティを感じさせる意欲的なこれら作品は、
日本のジャズ史の中でも高い評価を得てきた。
それに加えて、今回はクラブ・ジャズ・シーンでも脚光を浴びたダンサブルなナンバーを中心とするセレクトにより、
JP Jazzの新たな魅力を提案。
ジャケットにはB+の写真を使用。

*実はコレ、タイトル文字のDeuxに誤植があることが発覚し
現在、大急ぎで訂正中です(汗)


『Soul Bamboo – King of JP Jazz 70′s』



King Records×Wax Poetics Japanコラボ企画によるJP Jazzコンピ第2弾。
1970年代前半から中盤、ジャズがロックやファンクと融合した熱い時代から作品をセレクト。
これらジャズに実験性とラジカルな精神を持ち込んだ作品は、
レア・グルーヴ、スピリチュアル・ジャズ、ブラック・ジャズ的な視点でも注目される。
世界中のDJやクリエイターが驚嘆した村岡実の尺八ブレイクビーツ、
横田年昭のサイケ&トライバル・グルーヴ、
猪俣猛と写真家加納典明の異種格闘コラボ、
ジョージ大塚のミニー・リパートン・カバー、
スキャットの女王伊集加代子が参加したシンガーズ・スリー、
初CD化となるリチャード・パインの貴重音源など全11曲収録。
ジャケットにはB+の写真を使用。


『Mixed Roots – King of JP Jazz 70′s-80′s』



King Records×Wax Poetics Japanコラボ企画によるJP Jazzコンピ第3弾。
1970年代後半から1980年代前半のフュージョン/クロスオーヴァー時代を中心にセレクト。
日米混合ユニットのマンハッタン・フォーカスほか、
大野俊三などによる海外ミュージシャンとの共演作、
本田俊之、鈴木勲+山本剛によるメロウなブラジリアン・ジャズ、
益田幹夫、村岡建、八木正生がディスコ/ブギーに挑戦したナンバー、
池田芳夫によるディープ&スピリチュアルな意欲作、
今田勝+弘勢憲二、大友義雄による躍動的なジャズ・サンバ、
クラブ・ジャズ・シーンでも人気の板橋文夫の叙情的美曲など全12曲収録。
初CD化の貴重音源も多数。
ジャケットにはColemanの写真を使用。


今回のコンピには他にもまだいろいろと付随する企画があり
それはまた追って紹介できればと思います。


TITLE: 2010年のベスト・ヴォーカル・アルバム

January 18, 2011

前回のブログでJose Jamesのことを書いたのですが
2010年には彼の『Black Magic』と『For All We Know』はじめ
色々なシンガー/ヴォーカリストの良質なアルバムが出ました。

ただ、ジャズについてはそのほとんどが女性シンガーによるものでした。
ポップ・フィールドでも評価されるJamie Cullum
兼トランペッターのTill Broner
日本なら小林圭さんなど一部の例を除き
レコード会社もセールス面から女性シンガー偏重に走らざるを得ないところでしょうが
個人的にはもっと多くの男性ジャズ・シンガーにもスポットを当ててもらいたいところです。

そこで、2010年に出た素晴らしい男性シンガーのアルバムを紹介したいと思います。
Bobby Carcassesの『De La Habana A Nueva York』(Vero Records)です。

Bobby Carcasses / De La Habana A Nueva York



Disk Union

HMV

前述のJoseのアルバムもよかったのですが
これは僕にとって男女含めてオール・ジャンルでダントツに1番のアルバムでした。
正確に言えばラテン音楽のシンガーとなりますが
ジャズの立場から見てもとても優れたシンガーです。

と言っても日本では知らない人が多いでしょうね。
キューバ出身のシンガー兼トランペット奏者で
Chet Bakerのラテン版とでも言うような人でしょうか。
Chuco Valdes(彼の新作も素晴らしかった)
Arturo SandovalらIrakere出身者と同じく
キューバの至宝と評されるミュージシャンです。

僕も彼の作品全てを聴きこんでいるわけではないのですが
クラブ・シーンでは『La Esquina Del Afrojazz』(1989年)や
ピアニストEmiliano Salvadorのアルバムでの熱唱が知られるところ。
キューバはもちろんアメリカやヨーロッパでも活動し
Kenny ClarkeやSarah Vaughnなどジャズ系ミュージシャン/シンガーとの共演も多数。
息子のRobertoもピアニストで
Roberto Fonsecaとほぼ同世代の注目すべき逸材。
親子鷹で『Bembedoble』という共演盤も出しています。

本作は1960年のデビューから
音楽活動50周年を迎えた節目のアルバムとなりますが
1938年生まれの72歳とはまるで思えない快演ぶり。
生粋のエンターテイナー系ミュージシャンで
とにかくリスナーをとことん楽しませてくれます。
お馴染みの「Summertime」をやっているのですが
これがまるでヒューマン・ビートボックス的カヴァー。



アルバムのオープニングでいきなり飛ばす「Blues Guaguanco」。
バピッシュな「Sometimes I’m Happy」カヴァー
「Green Dolphine Street」のグルーヴィーなラテン・ジャズ・カヴァー
などは日本の森山浩二さんの作品に近い感じです。

そして、アフロ・キューバンと4ビートを行き来する「Blues Para Chano」と
ご機嫌なナンバーが目白押しなのですが
同時にその超絶的なスキャットは
まさに芸術作品と言ってもいいレベル。
そして声の張りや艶が本当に素晴らしい。
「No Seras De Mi」「Veroniva」などのスロー・ナンバーを聴くと
これが72歳と驚かざるを得ないです。

個人的なベスト・トラックはアルバム・ラストを飾るタイトル曲。
哀愁のメロディにお得意のスキャットが炸裂する
Carcasesらしさがよく出たナンバーです。



Youtubeはアルバム・リリース後のマイアミ公演の模様ですが
是非、生で観てみたいものです。


TITLE: McCoy Tyner Trio with Eric Alexander & Jose James Jan. 10 @Cotton Club

January 12, 2011

新年の挨拶が遅くなりましたが今年もよろしくお願いします。
ご挨拶代わりに今年初めて観たライヴのレポートをしようと思います。
Pharoah Sandersと共に
現代における数少ない巨人と呼んで差し支えないピアニストのMcCoy Tyner。
人気・実力共に今もっとも脂が乗っているサックス奏者のEric Alexander。
クラブ・シーンからも熱い眼差しを注がれる新世代ジャズ・シンガーのJose James。
この3者が一同に会して共演するという
この先いつ見ることができるかわからない贅沢なステージでした。

今回の公演にはテーマがあり
McCoyも参加した『John Coltrane & Johnny Hartman』の再現ということで
1963年に発表されたImpulseの名盤からのナンバーも披露する演出。

John Coltrane & Johnny Hartman



Joseは途中からの参加だったのですが、Ericは最初から登場。
1曲目はMcCoyの代表曲「Fly With The Wind」。



この曲が聴けるだけでも感動ものなのですが
そこにEricのどっしりと安定感抜群のテナーが加わることでピアノ・トリオとはまた違う迫力のある演奏だったのではないでしょうか。

ただ、ステージ出だしのEricは
ややMcCoyに遠慮しているのかなという気がしました。
この日は1曲目からいきなり飛ばすのではなく
徐々にギアを上げていく感じだったのですが
テーマがテーマだけにかなりColtraneを意識した演奏。
以前、Coltraneトリビュート・アルバムを出しているEricですが
今回もAtlantic時代のClotraneを彼なりにのスタイルで解釈したもので
単なる模倣に終わっていないところはさすがだなと感じさせます。

その後も「Blues On The Corner」などの名曲を披露するのですが
McCoyのピアノ自体どうかと言うと
もちろん高齢ということもあって往年の凄味は感じられないものの
円熟したプレイヤーだけが発することのできる
枯れた味わいを随所で見せてくれました。
それにしても、演奏の合間のMcCoyの喋りは
何を言ってるのか非常に聞き取り辛いものがありましたね(苦笑)。

ベースのGerald Cannonは09年の『Tokyo Jazz』の時もメンバーで
近年のMcCoyが特に信頼しているプレイヤー。
彼のソロが意外に良かったのですが
もちろん、あくまでMcCoyを立てる存在に徹しており
今のMcCoyのトリオの中で影の柱になっているのではないでしょうか。
ドラマーのFranciscoはキューバ出身のミュージシャンで
Kenny Barronのバンドでも演奏している人。
結構アグレッシヴに叩くタイプのドラマーですが
今回は大人しくサポートをしていました。

そして後半になってJoseがやっと登場。
ここから『John Coltrane & Johnny Hartman』からのナンバーとなり
「They Say It’s Wonderful」
「Autumn Serenade」
「You Are Too Beautiful」
などが披露されました。
オリジナル・アルバムがバラード中心だったので
今回のステージでのJoseの歌は
Jef Neveとの共作『For All We Know』の路線。

Jose James & Jef Neve



でも、こうしたバラードを歌わせても
ソウルフルな自身のカラーを見事に出しており
ステージを観る度に成長具合が如実にわかるという
本当に楽しみなシンガーです。
EricのサックスもJoseが加わってからの方が良くなった印象で
バンド全体に活力を与えていた存在だったのではないでしょうか。

それから、McCoyの譜面を用意するのはJoseの役目だったようで
その姿は『John Coltrane & Johnny Hartman』と言うより
『 Duke Ellington & John Coltrane』でのColtraneを思い起こさせました。

Duke Ellington & John Coltrane



僕はCotton Clubでのステージを観たのですが
1/12~1/16はBlue Note Tokyo
1/18はMotion Blue Yokohamaでも公演があるので
皆さんもぜひ観ておいた方がいいですよ!


TITLE: はじめまして

December 25, 2010

皆さん、こんにちは。
Wax Poetics Japanさんのblogを今日から始めることになりました、音楽ライターの小川充です。

そもそも、このblogを始めるきっかけは、Waxの編集長の舟津さんから強く勧められたことによります。
実のところ、当初は気が進まなかったのです。
と言うのも、別でAmebaのblogもやっていたのですが、そちらはここ2年ほど更新してません。
根が無精なので、強迫観念的にupするのが面倒になってたのですね。
でも、こちらは気の赴くままに好きな時にupしてもらえばいいということで、重い腰を上げた次第です。

また、Waxさんのblogなので、好きな音楽について自由に話させてもらう場が出来ていいかなという気もします。
僕も一応、音楽業界の末端に身を置く立場として、思っても口に出せないことって結構あります。
それってかなりのストレスでもあるわけで、それを少しでもこの場で解消できればいいかなと考えています。
また、一般的にジャズのイメージが強い自分ですが、それ以外の音楽にも好きなものは沢山あるので、そうしたものも伝えられればいいかなと。
といわけで、これから徐々にupしていきたいと思いますので、これからよろしくお願い致します。

さて、Wax Poetics Japan最新号がちょうど発売になったと思いますので、今日はそこで手掛けた記事を紹介しておきます。
ひとつがBilly Wooten。
伝説のヴァイブ奏者にしてレア・グルーヴ・ファンからは神様のように崇められるWootenですが、何と来年2月に日本公演が決まりました。
そこで、彼のキャリアとこれまでの歩みを総括し、また現在の音楽ファンにどのようにして彼の音楽が知られるようになったかという視点で原稿を書いてます。

そして、Onaje Allan Gumbsのインタヴュー。
新作『Just Like Yesterday』が発表され、それにちなんだ取材だったのですが、実は彼はノーマン・コナーズをはじめとしたスピリチュアル・ジャズ系のセッションにも数多く参加している鍵盤奏者。
Lonnie Liston Smithほどの知名度はありませんが、彼と並ぶフェンダー・ローズの名手でもあります。
また、大野俊三さんや渡辺貞夫さんのなどレコーディングにも参加して、日本とも少なからぬ縁のある人物。
今回のリリースも僕が最も尊敬する日本人ジャズマンのひとり、中村照夫さんのレーベルのCheetahからです。

もうひとつのインタヴューは中村雅人さん。
Masa Sextet名義で初のリーダー作となる『Deep Covers』をリリースしました。
彼とは昔からの知り合いですが、改まってインタヴューということで話を聞く機会はあまり無かったので、僕なりにいろいろと掘り下げた質問をしてみました。
記事はそれを凝縮したものとなっているのですが、彼は感性で音楽をやり、それを理路整然と語るタイプではないので、話をまとめるのにかなり苦労しました。
全編がカヴァー集となるこのアルバムで、個人的に好きな曲はYusef Lateefの「Before Dawn」とAlbert Aylerの「Music Is The Hesling Force Of Universe」。
どちらもアルバムの中では最もディープで踊れるタイプの曲ではないのですが、自由に変化する幅を持つナンバーで、これが実際のライヴなどでどう変わっていくのか、そんな想像をする楽しみがあります。
彼もよく言うのですが、音楽は生き物で、ライヴではどう変えていくかがジャズの醍醐味でもある、と。

それから、日本の90年代クラブ・ジャズをまとめたコンピ『There Was A Time』がリリースされ、それに関する記事も。
こちらはライナーノートも手掛けたのですが、制作・選曲を担当したRush Production!の高山さんと、何度も熱い打ち合わせをしたことがいい思い出となりました。
自分にとっても懐かしい90年代を振り返ることができ、いい仕事をさせてもらったと感謝しています。
こちらは関連イベントが12/29にMicrocosmosで開催されるのですが、こちらも豪華な出演陣となっています。


MARLEY COFFEE
recruit
diskunion
Jetset
Sweet Soul Records
Demo
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