1939年にドイツ出身のアルフレッド・ライオンによってニューヨークで創設されたジャズ・レコード・レーベル“BLUE NOTE”。ジャズという言葉を知っているならば、“BLUE NOTE”という名前も
“JAZZ”くらい名の知れた単語であるので知っている方は多いはず。そこは、ジャズの英雄達の学び場でもあり、名手の集う一流音楽レーベル。海外を超え全世界、そして、日本にまで大きな影響を今でも与え続けている。
2009年(1月6日)はBLUE NOTE生誕70周年で、世界各国のBLUE NOTEレーベルから選抜されたアーティスト3組がトリビュート企画版をリリース。アメリカからはBLUE NOTE 7(ジャズ界をリードする7人のトップ・アーティストによるスーパー・グループ)、
イタリアからは新世代ジャズ・バンドのHIGH FIVE、日本からは世界のクラブ・ジャズ・シーンから絶賛された和製ジャズ・バンドのquasimodeがそれぞれ選ばれた。Wax Poetics Japan No.03でも紹介したが、
2009年のジャズ界のエキサイティングな出来事と言えば、quasimodeの『Mode Of Blue』のリリース。名門BLUE NOTEの楽曲をquasimodeなりに解釈しカバーしたレーベルの垣根を越えた純度の高いコンパイル企画版。
そして完成したのはジャズマナーを絶妙に料理した素晴らしいアルバムだった。このアルバムの発売に合わせquasimodeは日本各地を巡るツアーに出ることとなる。ツアー最終公演の東京では、
Jazzの聖地であるBLUE NOTE TOKYOでクライマックスを締めくくるというJazzアーティストとしてはこの上ない名誉なことが彼らを待っていた。
news
Wax Poetics Japan
quasimode : 『Mode Of Blue』 ツアー @ BLUE NOTE TOKYO
当日は日曜日の夜で、雨がパラつき決して良い天気ではなかったが、客席は満席状態で立ち見まで出ていた。19時になると会場が暗転し、本日の主役quasimodeが登場。拍手が巻き起こると、
quasimodeオリジナル楽曲であるBLUE NOTEへのトリビュート「mode of blue」からライブはスタートした。やはりquasimodeの武器であるパーカッションの切れがとても心地よく耳に入ってきて、
言い方は良くないかもしれないがとても聴きやすく、身体のリズムが止まらない。一気に客の心を掴んで、ファンキージャズ・ピアニスト、ホレス・シルヴァー「Sayonara Blues」のカバーが会場に響き渡る。
哀愁あるロマンスさがにじみでてるオリジナル楽曲の雰囲気を醸しつつ、照明によるタイトでドラマチックな仕掛けにも心を奪われ、次第に観客は身体を動かしながらリズムをとっている。サックスのソロ(岩本義雄)へと移り、
ジャック・ウィルソンの「On Children」のカバーへと続く。過去、色々なJazzバンドが試行錯誤し、オリジナルを超えようと挑戦してきた名曲達を、quasimodeはすんなりとこなしている。それはピアニストの平戸氏のメロディアスな鍵盤さばき、
須長氏の絶妙なベースライン、パーカッションの松岡氏のアイデア溢れるリズムパターンが奇跡的に出会ったからだろう。大人な雰囲気がたまらない名曲、ボビー・ハッチャーソンの「Little B’s Poem」もquasimodeにかかれば、
心地よいリズミカルなジャズナンバーに衣代わりしている。ピアノの旋律が全面に押し出された素晴らしいメロディーに心奪われる。ケニー・ドーハムの名曲「Afrodisia」はドラムのソロの後に会場が大喝采でほぼ観客はスタンディング状態で、
クラブ会場なのかと目を疑った程だ。
今でも色褪せぬ名曲である「Afrodisia」であるが、新しい解釈で作り変えられたquasimodeによる「Afrodisia」は何とも言えぬ程、心に残り、また大きな感動を与えてくれた。quasimodeのこれからと、
10年後の彼らの未来と行く末が見えたような気がした。
http://quasimode.jp
quasimode(クオシモード) BLUE NOTE公演
2009 3/22 sun.
Showtimes : 6:30 p.m.
Yusuke Hirado(p,key)
平戸祐介(ピアノ、キーボード)
Takahiro "matzz" Matsuoka(per)
松岡”matzz”高廣(パーカッション)
Kazuhiro Sunaga(b)
須長和広(ベース)
Sohnosuke Imaizumi(ds)
今泉総之輔(ドラムス)
Mitsuharu Fukuyama(tp)
福山光晴(トランペット)
Shinpei Ruike(tp)
類家心平(トランペット)
Yoshio Iwamoto(sax)
岩本義雄(サックス)
Masato Nakamura(sax, special guest)
中村雅人(サックス、スペシャル・ゲスト)







