online exclusive
Wax Poetics Japan
Q-Bert on Life
By: DJ Moneyshot // 08.25.022つのターンテーブルと1つのミキサーを使った驚愕のショーを終え、DJ QバートはDJマネーショットと腰を下ろし、短い談話をした。深く椅子に腰掛け、サンドイッチを食べながら、Qバートの不思議な精神の、曲がりくねった回廊をじっと覗いてみよう。
DJ Moneyshot:それじゃあ、地理的なところから始めて行きましょう。ヒップホップとDJのスタート地点としてまず東海岸に辿りついた訳ですが、西海岸も独自のBボーイのスタイルが築かれていましたよね。よければ少し詳しく教えてもらえますか?
Q-Bert:もちろん。それは、"Well, that's the East Coast, lets take that shit...but we want to do something different too" (そうだ、それが東海岸だ、何かそこから奪おうぜ、けど俺らは何か違った事もやりたいんだ) っていうのが全てだね。俺たちは、エレクトロの全盛期にも影響を受けた。ゆっくりとしたニューヨークのスタイルも好きだったけれど、バンバータは早いものをプレイしていただろ、あれもヒップホップだ。その二つを組み合わせて自分達のスタイルを築きたかったんだ。
ドラッグはスタイルを作り出すのに役立ちましたか?
QB:ああ、子供の頃はバカなまねをしたよ。いろいろな事を経験したのは、高校生とか大学生とかの時だね。後悔はしてない。起きたこと全てに意味があるんだよ。今、俺がいる場所への登竜門みたいなものだったんだ。俺は完全に運命と精神的なことにのめり込んでいる。常に学んでいるんだよ。音楽とアートはとてもスピリチュアルなものなんだ。
人の生き方はその人特有のチェスのプレイによって説明できると言われますが、スクラッチにも同じことが言えると思いますか?
QB:ああ、全くその通りだね。それは個性であり、どう熱くなるかであり、考え方であり、どれだけ自発的であるか、そしてどの程度人生を経験しているかだと思うよ。俺はチェスが大好きで、毎日かかさずプレイしているよ。
瞑想はしますか?
QB:スクラッチをすることが瞑想だね。その領域に入った時はなにも考えずに、ただ流れに身を任せるんだ。音の波に乗っているようなものさ。そしてある瞬間に、精神、頭、体を1つにするんだ。意識が止まり、自分の全てがそのスクラッチになる。
菜食主義などが、クリーンで、集中できる状態を保つ手助けをしていると思いますか?
動物を食べる時、人間はその個性までも食べていると言われている。例えば瞑想の方法を学びたいとしたら、肉を食べるのはおすすめしないね。何故なら、あらゆる種類のくだらない物、それに牛などに与えられたケミカルやステロイドも精神を支配しようとするからね。
それじゃちょっとおかしな例えを。もしエイリアンが地球にやってきて、スクラッチでしか話せないとしたら、地球の大使官として自ら一歩前に出て交渉しますか?
QB;ああ、いいよ。音楽は全世界共通の言語だからね。
給料はいいでしょうね。
QB;金は関係ないよ。金はエネルギーだからね。人生の中で、その個人が値するだけしか与えられないと思う。人に与えることも、手に入れることもできるけれど、神が与えた分しか得ることはできないよ。
もしも時代を遡って、誰もそんなことを考えもしなかった時代に、ある1人のDJに1つトリックを教えられるとしたら、誰に教えますか?
QB:たぶんキャッシュ・マネーか、ジャジー・ジェフ、ジョー・クーレイのうちの誰かだな。「俺は未来から来たんだ、それをやり続けてくれよ」って。この男達はすごくクリエイティブだからね。
テクニックに関してですが、ボディー・トリックが減ったのは、不必要に派手な演技から、実際の音の芸術へと変わったことによると思いますか?
QB:ああ、90年代の頭には皆ターンテーブルは楽器なんだって考えを持ち始めていた。今じゃボディー・トリックをやることすら馬鹿げた事だけれど、それでも俺はボディー・トリックが今でも好きなんだ。X-Menといった奴らがボディー・トリックするのを、見るのが好きだね。すごく美しい。それは今もアートであり、クリエイティブで個性的なものだね。
自分の事を自然の才能を受けたDJだと思いますか? それともコツコツと我慢し続けてきた結果、今いる場所に辿りついたと思います?
QB:誰もがそれぞれの道で才能を持っていると思うんだ。ただ、そこへ辿りつかなくてはならない。俺は毎日自分の事を考えて、「くそっ、やりたい事ができねえ」って思ってる。中国映画を制作している、ある監督から学んだことなんだけど、俺は彼に人生とはなんだと聞いたんだ。すると彼は「もし自分が満足だと感じたら、それは満足ではないんだ」と言った。常に上を目指して行かなくてはならなくて、俺はいつもそれをやっている。
自分がどれだけ有名だと思う?
QB:何人かのミュージシャンなんかは有名になった時、「オー、俺は神か何かだぜ」って考える。俺は自分自身を奴隷だと思ってる。俺達は人々に奉仕する為にいて、彼らに楽しみを与えるんだ。それが俺の人生でやることだ。人々を手助けすること。ああー(笑)、質問の答えになってないな。
さて、これがQバートだ。もしも逸脱した創造性や理屈から外れたことがなかったら、私は彼をただの普通のDJとして捉えていただろう。私が思うに、子供の頃に手にした小さな丸い薬や、彼の頭にあった瘤が、彼の素晴らしい発明を促すものになったに違いない。それでは私はここで失礼させてもらい、Qバートの音の鳴らし方を教示してくれるという、はかない望みをいだきつつ、咳止めシロップを飲み荒々しくドアのフレームに頭をぶつけ、私のミューズを起こしてみるとしよう。







