re:discovered
Wax Poetics Japan
Mulatu
ムラトゥ (Worthy) 1966
「I Faram Gami I Faram」
やっぱりこれはアフリカの音楽だよ。だけどラテンっぽく聴こえるのはモントゥーノ、シンコペーションを用いたピアノ伴奏のせいだ」とムラトゥはWax Poetics US版14号で語っていた。ムラトゥの音楽は、エチオピアとファンクの融合で有名だが、この曲は60年代のニューヨークで体感したラテン音楽の影響を受けたものだ。のんびりとした曲調に、ラテン、アフリカがユニークに共存している。
David Axelrod
デイヴィッド・アクセルロッド(RCA)1971
「And the Angel said unto them」
クリスマスはまだ終わってない! 『The Messiah』について知るまでは。ヘンデルの聖譚曲にデイヴィッド・アクセルロッドがソウルとグルーヴを吹き込む。2006年の冬に出たWax Poetics US版15号には、アルバムのタイトルが『Rock Interpretation of Handel’s Messiah』となっていたことに怒ったアクセルロッドがプロデューサーを追いかけまわすという記事が載っているのでお見逃しなく。
The Three D's
スリー・ディーズ (Capitol Records)
「Sinner Man」
60年代中盤、キャピトル・レコードのデイヴィッド・アクセルロッドは、ジャズ、R&B、ロック、ポップス、イージー・リスニング、またフォークソングと様々な楽曲を作ったが、そのどれもが素晴らしいものだった。大卒のスリー・ディーズは革新的なフォークソングを引っさげて、いろいろな大学を回った。悲しげで伝統的なフォークチューン「Sinner Man」はのちにニーナ・シモンによって世間に広く知られるようになり、また最近ではカニエ・ウエストのプロデュースによるタリブ・クウェリの曲「Get By」にも使われている。
Tuesday Weld
トゥーズデイ・ウェルド(Plaza Records)1962
「Are You the Boy」
プラザレコードは最高の音楽を作るためデイヴィッド・アクセルロッドを雇った。このモダンなガールズポップはB.H.バーナムが編曲した。シャイなトゥーズデイ・ウェルドの金切り声は、オルガンのメロディー、ピクシーズのようなギターの音、女性バックシンガーとのハーモニーによって構成されている。この曲を聴くと、1962年に戻りたくなるような、ならないような……
Dennis Linde
デニス・リンド (Elektra)1974
「Trapped in the Suburbs
リンドはエルヴィス(・プレスリー)の1972年のヒット曲「Burning Love」の作詞を手がけ、現在までカントリーのヒット曲の作詞を続けている。カントリーとソウルが融合したカテゴリーにおいて、リンドは自身のナッシュビル・バージョンに、ホルンやファンキーオルガン、クラビネットを組み込むのをいとわなかった。スクリプトを見てみよう:「そうだね、郊外で『Soul Train』を見るのは難しいよ…。僕は、白人ばかりの段差のある階層構造の家の芝生止まりだね」。ベン・フォールズはリンドを模倣している。
Clarence Reid
クラレンス・リード(Alston 4584)1970
「That’s How It Is」
著名なマイアミのバンドリーダー、ジェームズ・ナイトのファンキーでメチャクチャなギターによって美しく飾られたこの1970年代のB面は、通常ウィットフィールドやミッチェル、そしてトゥーサンのような、作曲家やプロデューサー、そしてミュージシャンの間の音楽的な結合レベルを誇示するものとなった。歌詞が“愛の形を変える力”という普遍的な魂の集まりを使う一方で、ディープなソウルながらもダンス・フロアで通用する強さのあるリードのアレンジメントは、明らかなマイアミのサウンドを特徴付けた。
Karen Young
カレン・ヤング (West End) 1978
「Hot Shot (Instrumental)」
先日、面白いことが起きた。我々はeBayで数枚の安っぽいレコードを買い、その出品者がそれらを発送する時に、カレン・ヤングの有名な12インチの作品を梱包材として使っていたのだ。ヒップホップの歴史を知る人なら誰でも、ヒップホップの黎明期にクラブや公園のようなところでかけられていたこのディスコ・ブレイクを知っているだろう。West Endに幸あれ! もちろん、我々はもっと状態の良いコピーを見てきてはいるけれど、今回は、我々が実際に買ったレコードよりも良いものだった。
Arthur Lyman
アーサー・ライマン (Hi-Fi) c. 1960
『Taboo Vol.2』
「Love Dance」
US版14号が出るまで人々はデヴィッド・アクセルロッドをアーサー・ライマンの『Taboo 2』と関連づけてはいなかった。『Taboo 2』はアクセルロッドがプロデュースを手掛けている。独特の雰囲気を持つバイブと、鳥の鳴き声が異国情緒を醸し、ラテン風の即興演奏とパーカッションによるレス・バクスターの「Love Dance」のカヴァーは今でも十分にプレイできる。これはオリジナルの首狩り族のジャケットだが、リリースしてすぐに火山が噴火しているジャケットに変更された。
Hard Water
ハードウォーター(Capitol)
「Monday」
US版14号でアクセルロッドの「Songs of Innocence」のギタリスト、ピート・ワイアントはアクセルロッド・プロデュースによるプレッシャーと呼ばれるCapitolレーベル所属のグループの一員だとレポートしたが、その時そのことを正確に確かめることができなかった。プレッシャーはアクセルロッドが手掛けたCapitol以外のプロジェクトであり、ワイアントは彼がCapitolでプロデュースを手掛けたハードウォーターというサイケ・ロックのグループのメンバーだった。彼の名がジャケットの裏にあるので、我々は気づくべきだった。そして彼の顔がこのジャケットに!
Lou Rawls
ルー・ロウズ (Capitol)
『Merry Christmas Ho! Ho! Ho!』
「Re:Discovered」がクリスマスを祝福する為に帰ってきた。ルー・ロウルズのクラシックスを取り上げよう。J.W.アレキサンダーの「Good Time Christmas」もファンキーなナンバーだが、このアレキサンダーと、かつてのパートナー、ベン・ラレーによる作曲の、ざらついたムーディーなモンスター・ソング「Christmas Will Really Be Christmas」はマストなトラックだ。







