希代のソウル・ディーヴァ、Nao Yoshiokaインタビュー

April 14,2015 | Category :  Interview Release | Tag :  pickup, Rising, SWEET SOUL RECORDS,

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新たなアルバムを発表した希代のソウル・ディーヴァ、Nao Yoshioka

2009年から単身渡米したニューヨークでアポロシアターのアマチュアナイト準優勝や、アメリカ最大級のゴスペルフェスで40,000人の中からファイナリストに選出されるなど、輝かしい経歴を手に帰国したNao Yoshioka。SWEET SOUL RECORDSとタッグを組んで2013年にリリースした デビュー作『The Light』では、その規格外の実力の片鱗を見せ、日本最高峰のライブヴェニュー、ブルーノート東京での公演も果たすなど大きな話題を呼んだ。

日本屈指の実力派シンガーとして活躍する彼女が、ついにメジャーデビュー作『Rising』をリリースした。今回も制作はSWEET SOUL RECORDSが行い、日本、オランダ、アメリカの3カ国4都市でレコーディングを敢行。全編英語の世界標準にこだわって行われた楽曲制作には、ホイットニー・ヒューストンやビヨンセなどへの楽曲提供で知られるグラミー賞受賞作家ゴードン・チェンバースやオランダの“ネオ・アレサ・フランクリン”とも呼ばれる人気ソウルシンガーのシャーマ・ラーズ、“マーヴィン・ゲイの再来”と呼ばれるアメリカ期待の新星ブライアン・オウエンズなどが参加。通常盤に収録された13曲中12曲をオリジナルソングが占め、Nao Yoshioka本人も楽曲制作に参加し、彼女のメッセージをよりダイレクトに感じられる作品に仕上がった。

リリース前より大きな期待の声があがっていた本作は、ゴードン・チェンバースが楽曲提供を行ったリード曲”Dreams”がKiss FM KOBE、FM NORTH WAVEでヘビロテを獲得するなど業界内でも注目を集め、TwitterなどのSNS上でも多くの賞賛の声があがっている。まさに日本音楽界のニュースタンダードと言える渾身の作品が完成だ。

さらなる進化を遂げた希代のソウル・ディーヴァ、Nao Yoshioka。活躍の場がインディからメジャーへと移り、さらに前作『The Light』の全米リリースも決まるなど、そのキャリアと存在感はますます眩しい輝きを放っている。以下にwaxpoetics.jpのエクスクルーシヴ・インタビューをお届けしよう。

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『Rising』の完成、おめでとうございます。前作とは異なりオリジナルソングを中心にし、ソングライティングにも積極的に参加しているとのことですが、それに至った理由をおしえてください。

前作からコンセプトやどんなストーリーを伝えたいかということにこだわりを持ってつくっていて、カヴァー曲でも自分のメッセージに合うものを選んでいました。でもやはりアーティストとして、もっともっと深く私自身の伝えたいメッセージを表現するために、自分の言葉で伝えたいという気持ちや自ら旋律を選ぶことが必要と感じて今作に至っています。

今回は13曲中12曲がオリジナル曲で歌詞も私自身で半分以上を書いたんですが、一緒に制作をしたアーティストたちとライティングセッションをしながら完成させたり、トラックを先にいただいてから一人で完成させた曲もありました。自分の言葉で書いた歌詞やメロディーなので、伝えたい事がまっすぐ表現できたし、ライティングセッションの中でもっと良いアイデアや表現があったらその度に言葉をかえたりして、才能溢れる他のアーティストたちと共作する事で多くの事を感じて曲が変化していきました。今回のアルバムはNao Yoshiokaらしさがより表現出来たと思います。

『Rising』はメジャーデビューアルバムでもありますが、作品を作る上でインディとメジャーの違いはありましたか?

幸運なことに、私にとっては相違点はほとんどなく、前作での取り組み方をより良い方向へ、そしてより強力に進化させていった印象でした。結果として出来上がったアルバムの音楽の方向性も前作の延長線上でグレードアップさせたというイメージです。前作『The Light』を作り終えてリリースした時に、改善点や表現したい事がまだまだ沢山あって、『The Light』を経て学んだ事を『Rising』につめ込んで表現する事ができました! これだけやりたいことを真っ直ぐにやらせていただくことはなかなか許されることではないと思いますので、このように自分が本当に納得行くカタチで制作ができて、とても嬉しく思っています。

全曲を英詞で歌っていますが、英語でのこだわりを教えて頂けますか?

多くのミュージシャンたちがある方はギター、ある方はベースと楽器を選択することと同様に、私も自分を表現する際に英語という楽器を選びました。言語によって歌うときのテクニックは全く異なるのですが、私は単純にその自分で選んだものを何年も磨いてきました。デビュー前から世界で活躍したいという夢があり、日本の皆さんにも世界の人々にも届けるには、結果的に英語が最良の言語だと私は思っています。また私の中では、英語で歌うというこだわりより、ソウルミュージックを歌う事、心から愛する音楽を一番美しく、そして心へ伝わる方法で伝えたいという事にこだわっています。音楽にはその人の生き様が出ると思っていて、嘘なく一番まっすぐ表現したものがこのアルバムの形になったんだと思います。

グラミー受賞作家ゴードン・チェンバースやオランダのシャーマ・ラーズ、アメリカのソウルマン、ブライアン・オウエンズなどが制作に参加してますが、彼らの制作した楽曲の説明をお願いします。

ブライアン・オウエンズとシャーマ・ラーズとフレッシュ・カッツは私の所属するSWEET SOUL RECORDSのレーベルメイトで、ファーストアルバムでも一緒に制作をした制作メンバーです。彼らとは2014年にはMake the Change Project Tourでコラボレーションライブをして、ツアーも日本とアメリカ、オランダで行ったので更に絆が深まり、今は自分の家族のような存在です! そんなメンバー達との共作だったので、制作中は言いたいことを思い切り言いあって、妥協する事なく制作することが出来ました。時にはぶつかったり、何度もやり直しをして良いものを創造するために試行錯誤の連続でした。

そしてゴードン・チェンバースは私の2013年のデビュー前にアメリカで行ったショートツアーでニューヨークを訪れた際、ご縁があってレッスンを受けさせて頂いたんです。その時に自分の限界を引き伸ばしてくれるような大きなブレイクスルーがあって感動的な瞬間を共に出来ました。その時に彼に「絶対セカンドアルバムで曲を書いてほしい!って強く思ったんです。その後、再度ニューヨークを訪れた際にオファーをしたところ、快諾してくださいました。彼からリードシングルにもなった”Dreams”という曲が送られてきて、それを聞いた瞬間には、目の前が明るく開けていくような感覚に包まれて、この曲は何か違う景色を見せてくれる特別な曲になるんじゃないかって感じたのを今もはっきり覚えています。

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本作を制作した意図(テーマ/コンセプト)を教えてください。

コンセプトは、「光の中へ」そして私が光を解き放つ。前作『The Light』では希望の一筋の光を見つけ歩みだすというテーマでアルバムを作ったんですが、それはその当時の私が人生の希望である音楽を見つけて歩みだしていく姿を描きました。このアルバムをリリースしてから、一筋の希望を追いかけているだけではなく次は希望の光の中へ包まれて輝きだす、そんなアーティストであり女性になりたいと思うようになりました。そこから今回のアルバムのコンセプトは「Rising=日がのぼり輝きだす」というテーマでアルバムを作りました。

そのコンセプトは本作を通して聴き手に伝えたいメッセージともリンクすると思いますが、本作をリリースして、具体的にどういうことを人々に伝えて、人々の気持ちにどういう変化が生じることを望みますか?

前作と同じで今作でも意識をしているのは”人間らしさ”という面で、私の生きている中での乗り越えたい事、感じている事、こんな人になりたいって思う人の姿をまっすぐアルバムでは歌っています。私が10代の頃、自分の進むべき道がわからなくなって心を病み、引きこもりになった時期がありました。歌も歌えなくなり、毎日ただ時間がすぎるのを待っていた時期です。毎日絶望しか感じない中、ふと垣間見る人々が普段心にしまっている熱とか、人の真実みたいな部分、人間らしさ、人間くささみたいな部分に触れることが私にとっては希望になりました。だから今度は私がアルバムを通して音楽に正直に向き合って、私の生き様を偽りなく見せた音楽を感じて頂くことによって、自分の人生と重ね合わせてなにか感じて頂ければと思っています。

楽曲制作の工程と、現在の制作環境(スタジオ設備など)について教えてください。

まずはプロデューサーとアルバム全体のコンセプトにそって、必要な曲達のアイデアを詰めました。どんな曲の雰囲気なのか、何を伝えたいのかを書き出したりすりあわせたり。そしてそれを表現するには誰にお願いするのがいいのか、どこでレコーディングするのがいいのかなど、じっくり日本で考えました。それを基にコラボレーションするアーティストに声をかけたり、スタジオを調整したりしました。 Make the Change Project Tourという名目でライブをしながらレコーディングをして、アメリカはセントルイス、ニューヨーク、フィラデルフィア、ダラスを、オランダはロッテルダムやアムステルダムを中心にいろいろな都市を回りました。レコーディングスタジオの詳しい設備やこだわり、細かな調整などの部分は、今後更新されると期待している、プロデューサーのライナーノーツをご覧いただければと思いますが、私が主に深く関わった部分はライティング部分で、アーティストの家のリビングで一緒にセッションをしたり、スタジオに入ってバンドと合わせながら探っていったり、トラックをもらって私が一人でスタジオにこもって書いたり、アイデアとコンセプトをアーティストに投げてから書いて頂いたりしながら制作をしました。

音楽以外の私生活面を含めて、最もインスピレーションになった出来事は何ですか?

毎日歌ってばっかりの私にとって私生活を語ろうとしてもやっぱり音楽を通した体験は切り離せないものになってしまいますね……。私って本当に音楽しかないんだなと改めて思います(笑)。今思い返してみても、音楽の現場で出会った人とのつながりや関わり、そして自分自身の葛藤を乗り越える過程もやっぱり音楽を通してでした。ひとつこの出来事が、って選べないほど今回のアルバムで沢山のアーティストと共作をする事でインスピレーションを沢山頂いたし、前作をリリースしてからツアーを行って、その中で得たものも沢山ありました。そしてこれらのアルバム制作をとおして、時に希望が見えたり苦しくなったり、ジタバタしながらなんとか作っていって、ようやく今の等身大の自分を認めて、少しずつ成長していっている感じです。そんな成長の過程全てがインスピレーションになったと言えますし、そのどれかひとつが欠けてもいけなかったんだと思っています。

このアルバムを通過したうえで、今後はどういう音楽活動を見せていくつもりですか?
今の私の全てを込めた『Rising』という作品が形になったので、今後はこのアルバムを引っさげて、直接同じ空間で伝えていけるようにライブで日本や世界と、いろんな場所に行きたいです! そして今月全米リリースもあって、海外にももっと私を知っていただけるチャンスが巡ってきましたので、これからもっと海外でのライブも行っていきたいと思います。

音楽で成し遂げたい最終目標/ゴールについて教えてください。

日本と世界で活躍できるアーティストになりたいというのが目標です。最終目標はまだ言い切る事は出来ません。ただ、目指しているものは私が音楽を聞いて体感した、その音楽に触れるだけで全て許されるというか、浄化されるような、感動して全身が喜びにみちあふれる奇跡の瞬間を私自身が作り出すことです。みなさんにもあの瞬間を感じいただけるような体験を生み出すべく、アーティストとして人間的にも音楽的にも成長を続けたいです。

Rising
Nao Yoshioka
Rising

release date : 2015.04.08 (wed)
label : YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS / SWEET SOUL RECORDS
cat no. : YCCW-10259
price : 2,700yen (+tax)

01. Love Is the Answer
02. Just Go
03. LIVE
04. Joy
05. I’m No Angel
06. Rock Steady
07. Turning
08. Never Had Love Like This
09. Nobody
10. Awake
11. Dreams
12. I Need You
13. Forget about It

NAO YOSHIOKA “RISING” SPECIAL LIVE
-feat. Special Philly Musicians-

2015年6月11日(木)
[1st] 17:30 Open / 19:00 Start
[2nd] 20:45 Open / 21:30 Start

ブルーノート東京
東京都港区南青山6-3-16 ライカビル
予約 / 詳細

※公演内容はやむを得ない理由により変更になる可能性がございます。

Nao Yoshioka :
ニューヨーク仕込みのパワフルなヴォイスと表現力、ヒストリーに根ざしながらもレイドバックとは異なるモダンなテイストを兼ね備えた現在進行形ソウル・シンガー。2009年から単身ニューヨークに2年半滞在。ソウルの殿堂アポロシアターのアマチュアナイトで準優勝しトップドッグまで上り詰め、アメリカ最大級のゴスペルフェスでは40,000人の中からファイナリストに選ばれ帰国。 和製アリシア・キーズと呼ばれ、渡米時にはグラミー受賞アーティストのゴードン・チェンバースからも称賛を受けた。
2013年11月にデビュー・アルバム『The Light』をリリースすると、テレビCMへの起用、ラジオ局FM802のヘビーローテーションに選出されるなど大きな注目を集めた。2014年にはBLUE NOTE TOKYOでステージ・デビューを果たし、その後3ヶ月間に渡ってアメリカ、オランダ、日本(大阪、名古屋、東京、札幌)をまわるワールド・ツアーも成功。2015年は名実共に日本を代表するシンガーへの飛躍が期待される。
naoyoshioka.com

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