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Artist : The Neighbourhood  | Label : The Neighbourhood  | Release Date : 2014/11/28

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2013年にシングル“Sweater Weather”のヒット(全米チャートで最高14位まで上昇)で注目を集めたロサンゼルスのロック・バンド、ザ・ネイバーフッド。彼らのデビュー・アルバム『I Love You』は、その“Sweater Weather”を除くすべての楽曲のプロデュースを現行ポップ・ミュージック・シーンのキーパーソンであるエミール・ヘイニーが担当(エミールのここ一年の代表的なプロデュース・ワークは、SZA『Z』、FKAツイッグス『LP1』、マーク・ロンソン『Uptown Special』など)、やはりほぼ全編の制作をエミールが手掛けていたラナ・デル・レイ『Born To Die』(2012年)が標榜していた「ハリウッド・サッドコア」に呼応するような作品だったが、その耽美で退廃的な世界観は明らかにドレイクやザ・ウィークエンドらの「アンビエント・ソウル以降」の気分や美意識を落とし込んだもので、実際アーバン・ミュージック界隈のリスナーからの評判も上々だったようだ。
 
そんなザ・ネイバーフッドの〈ヒップホップ濃度〉に関しては、デビュー直後にソウルズ・オブ・ミスチーフのクラシック“93 ’til Infinity”をカヴァーしていること、そしてOG・ロン・Cが『I Love You』のスクリュード・ヴァージョンをつくっているあたりからも察することができると思うが、このフリーダウンロードのミックステープ『#000000 & #FFFFFF』では、ダニー・ブラウン、ケイシー・ヴェジーズ、YG、フレンチ・モンタナ、OG・マコ、デージ・ローフ、G・イージー、ロウリー、スキームなど、いま勢いのあるラッパーたちをゲストに招いて本格的にヒップホップへの接近を図っている。制作は、バンド自身と同郷ロサンゼルスの新進プロダクション・デュオである4e。チョップド&スクリュードの手法を取り入れた“Lurk”、後半からのジャジーな展開もスリリングな“Jealousy”、ドゥルッティ・コラムやコクトー・ツインズを彷彿させる“Unfair”など、ザ・ウィークエンド~オクトーバーズ・ヴェリー・オウン勢に入れ込んでいる向きであれば反射的にトラックリストを確認してしまう瞬間が何度も訪れるはず。アーバン・ミュージックの最新のモードをここまでスマートに取り入れてみせるロック・アーティストもなかなかいないと思うが、このアプローチを来るセカンド・アルバムでどこまで発展させることができるのか、大いに期待したいところだ。
 
なお、タイトルの『#000000 & #FFFFFF』はHEX値のカラーコードで黒と白を意味するもので、これはジャケットからミュージック・ビデオまですべてのヴィジュアル・イメージをモノトーンで統一しているバンドのコンセプトを表している。
 
※こちらのミックステープは、アーティストの 公式サイト などからフリー・ダウンロードができる。

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