811IsGa2UwL._SL1500_

Aquarius

Artist : Tinashe  | Label : RCA  | Release Date : 2014/10/7

Purchase

iTunes
Tower
HMV

ひさしぶりにギャル然としたルックスの女の子R&Bシンガーが出てきたという印象だが、2012年にリリースした2作のミックステープ(『In Case We Die』と『Reverie』)が評判になってRCAとの契約を勝ち取った経緯を持つこのティナーシェは、歌って踊れて曲が書けてプロデュースもこなすという実力派で、そのマルチな才能から現地メディアでは「ベイビー・ビヨンセ」なんて呼ばれたりもしているそう(子供のころからモデル/タレントとして活動していたというバックグラウンドもビヨンセと共通する)。実際、今回のアルバムでは全曲のソングライティングに携わっているほか共同でエグゼクティヴ・プロデューサーも務めていたりと、クリエイティヴ・コントロールをしっかりと掌握したなかでメジャー・デビュー作をつくりあげたなんとも頼もしい21歳だ。
 
R&Bチャートで最高5位につけるヒットを記録したリード・シングル“2 On”ではメロディ・オリエンテッドな90′s R&Bを彷彿させる作風を打ち出していたが、アルバムではそのイメージを踏襲した楽曲を中盤に配置。オレンジ・クラッシュの定番ドラム・ブレイク“Action”を用いたセカンド・シングル“Pretend”、そしてジャネット・ジャクソン“Funny How Time Flies (When You’re Having Fun)”のメロディンラインを拝借した“How Many Times”などがそれに該当する曲になるが、トータルでは流行のアンビエントR&Bを軸にしたつくりで、たとえばブラッド・オレンジ/デヴ・ハインズをゲストに迎えた“Bet”ではミゲルにも通ずるサイケデリックな世界観を提示していたりする。この手のR&B作品にしてはめずらしくピッチフォークで高評価だったのはこうした部分に起因しているものと思われるが、ジャネット・ジャクソン~アリーヤの系譜を継ぐティナーシェのセンシュアルなヴォーカル・パフォーマンスも抜群のフィット具合を見せていて、トレンドの音へのフレキシブルな対応力はさすが鳴りもの入りのニューカマーといったところ。ビヨンセが比較対象としてふさわしいかは少々疑問ではあるものの、今後のフィーメールR&Bシーンを引っ張っていくだけのポテンシャルを秘めたタレントであることはまちがいない。

Reviewed by

Play on youtube

Share this Article

Like
Tweet
Share
コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>