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Church

Artist : Mark de Clive-Lowe  | Label : Agate Import  | Release Date : 2014/6/26

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ジャズとエレクトロニック・ミュージックの親和性を追求し続けるプロデューサー/キーボーディストのマーク・ド・クライブ・ロウがリリースしたニューアルバム『CHURCH』のタイトルは、数年前からニューヨークやロサンゼルスにて本人が主催しているセッション・イベントの名前であり、今作はそういったセッションでの空気感をパッケージングしたものとなっている。彼はライブにてただ演奏をするのではなく、サンプラーやドラムマシン、エフェクターを駆使して音を操り、リアルタイムでサンプリング/リミックスをしてしまう名人芸を披露することで知られる。そのライブ・リミキシングはこのアルバムでも全体的に活用されており、曲の前半でマークとミュージシャン達が演奏していた音が、曲の後半では彼の手によりループとなり、予測できない方向へ発展していく。エリマージのドラマー、ジャマイア・ウィリアムズや、多才な演奏家ミゲル・アトウッド・ファーガソンなど、ニューヨークとロサンゼルスの音楽シーンの“今”を代表するミュージシャンが多数参加しており、ブラジルの民族楽器ビリンバウの演奏が組み込まれた「Nova Roda」や、ヴィオラとハープの音色が美麗に響く「The Professional」、エキゾチックなメロディーの「Ghaziya」、スローなジャズの「Mason’s Galaxy」など、多種多様な色/曲調/ムードが楽しめる楽曲が揃っている。そしてそれら多様なサウンドを支えているのは、シンセベース、グリッチなドラム、エフェクトなどエレクトロニックな要素であり、オーガニックでアコースティックな楽器の音色と違和感無く共振し、アルバムに一貫性を持たせている。「Brukstep」のブロークンビーツ的リズム、「Ghaziya」の後半のハウスビート、「Distractions」のベースヘヴィなダブステップなど、リズムのレパートリーの豊富さも流石である。しかしなんといっても、彼の作品ではお馴染みのシンガー、ニア・アンドリューズの歌声との相性は抜群であり、彼女が参加している「Now or Never」、「Hollow」、そして前半と180度雰囲気が変わる「Decisions」のソウルフルな後半パートが、個人的には一番好みであった。

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