Ras G - Down to Earth Vol.2

Down to Earth Vol.2

Artist : Ras G  | Label : Leaving Records/Stones Throw  | Release Date : 2014/12/10

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聴けば好きになるはずなのに、タイミングが悪いのか、明確な理由はわからないが、なぜだか聴いたことがないミュージシャンがいる。ラスGのことも、もう何年も前から知っていたし、フューチャリスティックとか、アフロセントリックとか、さらにLAビート・シーンという惹句が踊れば、普通なら食指も動こうものだが、このアルバムで筆者は初めてラスGの音楽をまともに聴いた(今思うと、ポストJディラという売り文句に食傷していたときと、ラスGの登場が偶然重なってしまったのが、筆者が彼の音楽を聴かなかった理由かもしれない)。
 
マシューデイヴィッドのLeaving RecordsとStones Throwのジョイントで発売されたこちらの作品は、ラスGのビート・アルバム・シリーズ第二弾。鮮やかに跳ねる多彩なウワモノ、硬いスネアと柔らかくも重たいキック、要所に配された痛快な声ネタなど、終始、非常に楽しく聴くことができる。ロウで、コズミックで、スモーキーで、ギミックに富んでいて、美しく黒光りするサンプリング・コラージュ集だ。アルバム・トータルで聴かせるコンセプト作品でもあるとは思うが、楽曲単位でも注目すべきものが目白押しである。例えば、リン・コリンズ的なヒップホップ・マナーにカリンバの旋律を合わせ、それを「Polo Jacket & Dashiki」というタイトルにする感覚は、非常にクールでハイセンスなものだろう。唯一のラップ曲「Waiting in Vain」も瑞々しい響きを湛えていて、実に味わい深い。ラスGは多作家なので、過去作のどこから手をつけるべきか迷うが、まずは「巨星サン・ラーの宇宙観を現代に甦らせている」と評されている2012年の日本企画盤『Raw Fruit』や、なんとBlack Smokerから今年リリースされているミックスCD『Mercury Retro Faded』を、是非とも聴いてみたい。

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