Tony_Allen_-_Film_Of_Life

Film of Life

Artist : Tony Allen  | Label : Jazz Village / King International  | Release Date : 2014/10/20

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生ける伝説と呼ばれる音楽家が、過去の栄光にすがるのではなく、創造力を発揮して新しい音楽を生み出すこと、それ自体が敬服に値する行いだろう。ナイジェリアが生んだ英雄であり、アフロビートの創始者であるフェラ・クティの右腕的存在、トニー・アレン。彼がフェラ・クティとの運命的な出会いを果たしてからちょうど半世紀が経った今年、完成させたこの作品は、自身の通算10枚目のスタジオ・ソロ・アルバムになる。
 
全体をとおして、その職人技と言えるスティック捌きは華麗なだけでなく、やはり独特の哀愁と円熟味を帯びていて、リズムに魂を宿している。ときに禁欲的に、ときに開放的に、ときに精密に、ときに大胆に、毛色をコロコロと変えながら、リズムはひたすら黒く躍動する。ハイライフ~アフロビート、ジャズ、ファンク、レゲエなどの音楽性がサイケデリックに混在されていて、実に耳に鮮やかなアルバムだ。日頃から懇意な付き合いを見せ、もはや相棒的な存在ですらあるデーモン・アルバーンは、ここでも手腕をふるっており、7曲目「Go Back」は歌い、3曲目「Tiger’s Skip」では軽妙なメロディカも披露している。
 
齢74にして、これほどタフでヴィヴィッドな生命力に満ちた作品を作り上げるとは、やはり脱帽と言わざるを得ない。“人生の映画”という意味のアルバム・タイトル。もし自身の人生のサウンドトラック的なアルバムを作ることがこの作品の主目的だとしたら、今このアフロ・ジャイアントの人生は華やかであり、充実感に満ちたものに違いない。

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