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If You’re Reading This It’s Too Late

Artist : Drake  | Label : OVO/Young Money/Cash Money  | Release Date : 2015/04/07

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去る2月に緊急配信されたドレイクの新作『If You’re Reading This It’s Too Late』がようやくフィジカル化されたので、この機会に。『View from the 6』というタイトルのニュー・アルバムの制作が伝えられていたなか、一切の告知なしに投下された今回の作品はちょっと位置付けが曖昧なところがあって、キャッシュ・マネーが〈ニュー・アルバム〉、そしてヤング・マネーが〈17曲入りEP〉と紹介しているのに対し、当のドレイクは平然と〈ミックステープ〉と言い切っているのが興味深い。実際、本作はもともと大手ミックステープ・サイトのDatPiffからDJドラマの『Gangsta Grillz』シリーズの一貫として無料配信される予定だったということだが、音楽的にもミニマルかつダウナーなうえ一連のヒット・シングルのようなキャッチーなフックを持ったものが少なく、ゲスト・アーティストがパーティーネクストドアとリル・ウェインとトラヴィス・スコットの3名のみに抑えられていることなどを併せて考えてみても、ドレイクとしてはあくまで〈ミックステープ感覚でつくった〉ということなのだろう。
 
そんなわけでジャケットからくる印象と同様に過去のドレイク作品と比較してみてもあからさまに無愛想な内容といえる本作だが、つくり込まれていないがゆえの剥き出しの生々しさがここでしか味わえない魅力を生んでいるのも確かなところ。報酬の未払いに端を発するキャッシュ・マネーとの確執に言及した“Star 67”や“Now & Forever”、実母サンディ・グラハムに捧げられた“You & the 6”、『VIBE』誌でのタイガーの批判にレスポンスした“6PM in New York”など、ドレイクのヒリヒリとしたナイーブな世界観にどっぷりと浸かりたいという向きにとってはこれまで以上に深くのめり込める一枚になるかもしれない。制作はプロダクション・パートナーのノア“40”シェビブとボーイ・ワンダーで全体の3分の2を占める7曲を担当、こうしたなかでパーティーネクストドアが単独で2曲のプロデュースを任されているあたりにドレイクの彼に対する信頼のほどがうかがえると思う。

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