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PartyNextDoor Two

Artist : PartyNextDoor  | Label : OVO Sound/ Warner Bros.  | Release Date : 2014/7/29

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 2010年にメジャー・デビューして大きな成功をおさめて以降、ザ・ウィークエンドやスラッカデリックスといった地元トロントの有望なタレントをたびたびフックアップしてきたドレイクだが、その一方、自身のプロダクション・パートナーであるノア“40”シェビブと立ち上げたレーベル〈OVOサウンド〉に関してはこれといって目立った動きがなく、それは充実した彼の活動のなかでも唯一不満の残るところであった。
 
 だが、そんな状況もOVOがメジャーのワーナー・ブラザーズ傘下に加わったことによって一気に改善されつつある。去る7月22日にはドレイクの名作“Hold On, We’re Going Home”(最近発表になったピッチフォーク・メディアの〈The 200 Best Tracks of the Decade So Far〉で第10位に選出されていた)の共作者でありゲスト・ヴォーカルでもあったカナダ出身のR&Bデュオ、マジッド・ジョーダンが『A Place Like This EP』をリリースしたが、今後レーベルの中核を担う存在になってきそうなのがその1週間後の7月29日に初のフル・アルバム『PartyNextDoor Two』を発表したパーティーネクストドア(PND)だ(なお、OVOは9月に入ってから“Club Goin’ Up Tuesday”が話題のアトランタのラッパー/プロデューサー、ILOVEMAKONNENと新たにサインを交わしている)。
 
 昨年7月にEP『PartyNextDoor』でデビューしたPNDは、やはりカナダ出身のR&Bシンガー/プロデューサーであるジャーロン・ブラスウェイトのソロ・プロジェクトになる。PNDの音楽性については〈40oz NYC〉を主宰するジョエル“ヴァン”フラーの〈Real nigga version of The Weeknd〉との評が実に的確だったが、いわゆるアンビエントR&B的なアトモスフェリックなサウンドを志向しながらもザ・ウィークエンドのような耽美性は希薄で、こういってしまうと身も蓋もないがやはり〈R&B版ドレイク〉と紹介するのいちばんしっくりくるだろう。
 
 このアルバム『PartyNextDoor Two』はビルボードのR&B/ヒップホップ・チャートで見事初登場1位を獲得、実際のところ退屈な楽曲は皆無でそれだけの栄誉を受けるのにふさわしい優れたアルバムだとは思うが、こうした音がやや食傷気味になりつつあるのも正直なところ。PNDはメロディ・センスの良さに加え、ダンスホール・ビートを導入した“Grown Woman”などサウンド・プロダクション面での新機軸もあってうまく差別化が図れてはいるが、その真価が問われるのは次作ということになるのだろう。“Recognize”ではドレイクの客演もある。

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