Portia Monique

Portia Monique

Artist : Portia Monique  | Label : Reel People  | Release Date : 2014/10/27

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ポーシャ・モニークは米ハワイ出身でシアトルをホームタウンとする新進の女性R&Bシンガー。ただし、彼女の本デビュー・アルバムを手掛けたのはUKのソウル~クラブ系ユニットのリール・ピープルだ。オリ・ラザルス率いるリール・ピープル(レーベル名でもある)は、近年だとポーシャも客演していたディープ・ハウス/エレクトロニカ系男性デュオのレイバウツ、インコグニート・ファミリーでもあるトニー・モムレルといったUK勢の作品をバックアップしていたが、レーベル・サンプラー的な機能も兼ね備えたコンピレーション『Reel People present Golden Lady』(2011年)を聴いてもわかるように、彼らはUSインディ・ソウルのアーティストも積極的にフックアップしている(ポーシャと同じシアトルの歌姫チョコレイトもそんなひとりだ)。もともとポーシャはシアトルのプロデューサー=Illoquintに発掘されたシンガーなのだが(彼のミックステープにも参加)、2011年にリール・ピープルと出会い、最近ではドイツのハウス系プロデューサー/DJ、ラルフ・ガムの新作『In My City』にもフィーチャーされるなど、活動の場を世界に広げている。
 
リール・ピープルと出会うまではハウス・ミュージックの知識がなかったという彼女。だが、今やすっかりハウスの世界に入り込んでいるようで、ダンサブルなメロウ・ディスコ“Cloud IX”を筆頭に、今作でもリール・ピープル印がしっかりと刻まれたブロークンビーツ経由とでも言うべきアップリフティングでスタイリッシュな生音ソウル~ハウスを引き締まった美声で聴かせてくれる。プロデュースはオリ・ラザルスとトニ・エコノミデス。つまり彼らのハウス・ユニット=レルムの派生プロジェクトとも言えるわけで、ソングライター/鍵盤奏者として名を連ねるサイモン・グレイや元ア・タッチ・オブ・ジャズのピート・クズマらもメロウネスやファンクネスの表出に貢献。タイトでシャープな“Ain’t Scared Of You” 、ギター・カッティングが歯切れよいファンク“Never Give You Up”はゴスペルをバックグラウンドに持つポーシャの力強い声が映える良曲だ。アップライト・ベース使いのジャズ・ファンク“Who?”でもスポークンワーズを交えて70年代の女性詩人を気取るかのように力強く迫る。一方でジェネイ・アイコ的な力を抜いた浮遊系ヴォイスで歌う“Ecstasy”もあるなど、ヴォーカルは自由自在。グルーヴィなミッド・ダンサー“Smile”、ホーンが活躍するジャジーな“Grace”など、とにかく心地良げな形容詞を使いたくなる曲の連続で、リール・ピープルという良き相棒と出会ったことをリスナーからも感謝したくなる。本国ではロドニー・ジャーキンズやミディ・マフィアとも接触しているという彼女。要注目のシンガーだろう。

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