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PRhyme

Artist : Prhyme (Royce da 5'9" & DJ Premier)  | Label : PRhyme Records  | Release Date : 2014/12/9

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ロイス・ダ・5’9″とDJプレミアのケミストリーには特別な思い入れがある、というヒップホップ・リスナーは多いだろう。プレミア円熟期の傑作でロイスの名を忘れられないものにした“Boom”(2000年)に端を発するふたりのコラボは、これまでに“Hip Hop”(2004年)、“Shake This”(2009年)、“Second Place”(2011年)などのクラシックを生み出してきたほか、現在に至るロイスのステイタスに絶大な影響を及ぼしたミックステープ『The Bar Exam』(2007年)でホスト役を担っていたのもプレミアであった。プレミアとの名コンビということではいまだにNasを筆頭に挙げるファンもいるかもしれないが、考えてみれば彼とのまともな共演はもう15年近く実現していないわけで(2001年作『Stillmatic』収録の“2nd Childhood”が最後)、現状プレミアのベスト・パートナーとしてふさわしいのはやはりこのロイスという印象が強い。
 
そんな両者の強い信頼関係をうかがわせる、満を持してのコラボレーション・アルバム。このプロジェクトに寄せる業界内の注目度の高さはゲスト・アーティストのラインナップ(スローターハウス、コモン、スクールボーイ・Q、アブ・ソウル、マック・ミラー、キラー・マイク、ジェイ・エレクトロニカ、ドゥウェレ)からも透けて見えてくると思うが、実際ロイスとプレミアの気合いの入りようもすさまじく、トータルで34分47秒というタイトな構成がまたふたりの鬼気迫るテンションを際立たせているところがある。ロイスのいつになくアグレッシヴなスピットぶりとマイク巧者がずらりと並んだ客演陣の好演も手伝って、全曲のプロデュースをプレミアが手掛ける贅沢な内容ながら基本的に〈ラップ・アルバム〉としての体裁を強くしている点が興味深く、そういった意味ではラン・ザ・ジュエルズ『Run The Jewels 2』やシェイディ・レコードのコンピレーション『Shady XV』といった今年下半期の重要作同様これもまた〈ラップ力〉のなんたるかを聴き手に突きつけてくる作品と言っていいのかもしれない。バッド・ミーツ・イ-ヴィルやスローターハウス共々、ロイスにはこのプロジェクトも自身の活動のひとつの柱として継続していってほしいと思う。
 

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