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Pyramid Love

Artist : Craig Peyton Group  | Label : Broken Records / BBQ  | Release Date : 2014/11/19

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プロデューサー/アレンジャーとしても名を馳せたヴィブラフォン奏者クレイグ・ペイトンが、自身が率いるグループ名義で残した唯一のアルバムが、この度めでたく初CD化。クレイグ・ペイトンは、近年コン&アミールが都会的なメロウ・ナンバー「Home」を発掘してクラブ・ヒットしたバンドXを率いたが、その後、1977年頃に結成したバンドがこのクレイグ・ペイトン・グループであり、つまりクレイグがベン・ヴァーデリーと組んだラティテュードなどでヒットを生み出すよりも前の音源集になる。
 
厚い鳴りのドラムと軽快なベースラインが根幹をなし、そこにヴィブラフォン、ホーンズ、ギター、そしてクレイグのスキャットがグルーヴィーに絡み合う「Snow」を筆頭に、フュージョン色が濃い作品ではあるが、黒いファンクネスも旺盛に響き、こちらの気分を抜群に高めてくれる。ファンキーな転調を見せるリズムの上で感傷的な歌声が冴えるタイトル曲「Pyramid Love」や、コミカルな高揚感を湛えたジャズ・ファンク「Funky Boogie」、軽妙なシティーポップ感を有する「Marjorie」、フロア映えしそうなアップリフティング・ファンク「Plupts 77」、クレイグらしいエモーションを静かに爆発させる「Waiting」、クレイグのヴィブラフォンが爽快に響きわたる「Fire & Ice」、そして終幕を告げる「Painted Desert」は、メロディアスなライト・ファンクからダークな前衛ジャズに一転し、そこからもとの明瞭な曲調に戻るという、一風変わった組曲「Painted Desert」だ。全8曲、音楽的な名場面の連続で終始胸が高鳴るが、やはり前述の冒頭曲「Snow」が白眉の出来か。たしかにこれは、ディガーだけの占有物にしておくにはもったいない、歴史に埋もれた名盤のひとつだろう。

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