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SynthBASED

Artist : Drew Dave  | Label : Mello Music Group  | Release Date : 2015/2/24

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オディシーやダイアモンド・ディストリクト、アポロ・ブラウン、オープン・マイク・イーグルなど才能豊かなラッパーやプロデューサーの作品をコンスタントにリリースし続け、現在のUSアンダーグラウンド・ヒップホップ・シーンを牽引しているレーベル、Mello Music Group。同レーベルが今新しくプッシュしているのが、オディシーらと同じDMVエリア(ワシントンDC、メリーランド、ヴァージニア三州を合わせた地帯の通称)をレペゼンする新進気鋭のプロデューサー、ドリュー・デイヴである。
 
Mello Music Groupからのデビューとなるアルバム『SynthBASED』は、ほぼインスト・トラックで構成されているが、タイトルからも伝わる通り、シンセ・ベースに重点が置かれている点がインスト・ヒップホップ・アルバムとしては特徴的だ。全曲、ブリブリとうなるノコギリ波のベース音が、サンプリングされたウワネタやドラム、パーカッションといった温かみのある様々な音素材を下から支えている。ループやチョップされた音ネタに、キーボードやシンセでメロディーを加え、曲によっては生ドラムやパーカッションの演奏も加えているようだが、そういった出所の異なる要素が抜群のセンスで組み合わされており、心地良く共鳴している。曲調は基本的にメロウなトラックが多く、冒頭の「The Prelude」の煌めくエレピとホーン・サンプルがアルバムの方向性を象徴していると言える。
 
ベース以外で、ドリュー・デイヴ・サウンドの特徴に挙げられるのはリズム要素。カーティス・メイフィールドの「Making Of You」を大幅にスローダウンさせた(ようである)「Kool-Aid (Sugar)」での、もたつきながらグルーヴを刻むシェイカーや、「Live From Da Blackout」の何層にも重なって鳴るパーカッション、「Bullshittin’」のシンプルながらグルーヴィーなコンガなどのリズム要素が、スウィング感たっぷりのドラムと共に小気味良く配置されており、どの曲も頭を揺らさずに聴くのが困難。これに太いシンセ・ベースや鮮やかなメロディーラインを絡めた、色彩豊かな楽曲が揃っている。ボーナストラックの「SynthBASED」はサーラーのアルバムに入っていても違和感がないスペーシーなシンセ・ビートだが、その後に入っている隠しトラックでは極上のエレピが浮遊。最後には本人のラップも聴けるのが面白い。
 
サビの部分に音数が増える以外は、基本的に同じパターンが繰り返されるだけのビートとは違い、展開への工夫が感じられ、インスト・アルバムとして練られた内容になっている。同郷のオディシーやケヴ・ブラウンと並んで、今後DMVを代表するプロデューサーになりそうだ。

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