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Truth Is

Artist : Teri Tobin  | Label : SWEET SOUL RECORDS  | Release Date : 2014/12/24

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10代の頃から合唱隊の一員としてジェフリー・オズボーンのレコーディングに参加し、クーリオの97年作『My Soul』などでも歌声を交えていた米アリゾナ州出身のテリ・トービンは、70年代ソウルに愛を示しながらジャジーなR&Bを歌うソングストレスである。“ネオ・ソウル”と分類されるシンガーはインディペンデントのシーンに溢れかえっているが、ワシントンDCのハワード大学に通っていた才女らしくアフロ・セントリックな姿勢を貫き、恋愛や人生の指南役としてシスターたちの手本となっている彼女の音楽は、同じ頃にハワード大で学んでいたというエリック・ロバーソンやサイ・スミスに勝るとも劣らない。特に2011年の処女アルバム『Love Infinity』に先駆けて発表したシングル“Free”は、大学の先輩にあたるダニー・ハサウェイへのオマージュも込めたソウルフルなミッド・チューンで、ソロ・デビューと同時に名声を確立した感があった。
 
 3枚目のフル・アルバムは、愛の真実を芯の通った美声で情熱的かつ官能的に歌い上げていくR&B集。これまで彼女を支えてきたアンダーグラウンドのクリエイターが手掛ける楽曲はオーガニックと言うよりはフューチャリスティックで、コズミックな序曲から奇才アーメド・シロアーが制作した本編ラストの幻想的なスロウ“I Am”まで、スペイシーなシンセや神秘的なヴォーカルとともにエレガントで濃密な音空間を創り上げていく。とはいえ、ポルトガルのクリエイターRaezのアルバムで披露したスロウをリアレンジした“#Shine”など、初期の“Free”で獲得したファンを裏切らない生演奏風のメロウ・グルーヴ曲も用意。また、クリーヴランド・P・ジョーンズがペンを交えた“Make Beautiful”、キンドレッド・ザ・ファミリー・ソウルなどを手掛けていたショーン・ハイブラーによる“Love Happens”、レディシやメイザとの仕事で知られるDCの才人ロレンゾ・ジョンソンが制作した“I Can’t Help But Want You”のようなネオ・ソウル然としたスロウではしっとりと艶っぽい歌を聴かせ、リスナーを誘惑するように自身の世界に引き込んでいく。2曲あるボーナス・トラックのうち“With You I’m Born Again”は、映画『Fast Break』(79年)のサウンドトラックでビリー・プレストンとシリータがデュエットしていたバラードの独唱カヴァー。オールド・ソウルに根差しながら、そのエッセンスとグルーヴを未来に向けて解放していくような姿勢は、この人のキャリアをさらに前進させていくことだろう。

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