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Vibes

Artist : Theophilus London  | Label : Warner Bros.  | Release Date : 2014/11/4

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2000年代後半にもりあがったヒップスター・ラップのムーヴメントもシャッターシェイドサングラスと共にすっかり忘却の彼方に埋もれてしまったが、当時エルヴィス・コステロ『This Year’s Model』を模したジャケットのミックステープ『This Charmoing Mixtape』によって脚光を浴びたセオフィラス・ロンドン(トリニダード生まれブルックリン育ち)は、そのイメージを発展させながらサヴァイヴしている数少ないアーティストだ。この約3年半ぶりとなるメジャー第2弾もエグゼクティヴ・プロデューサーにカニエ・ウェスト、アート・ディレクションにカール・ラガーフェルドを迎えているあたりからしていかにもな感じではあるが(セオフィラスはCOMPLEX.comで「最もスタイリッシュなニューヨーカー」に選出されたこともある)、数々のミックステープ作品も含めて現状彼のベストといえる仕上がりになっている。
 
自ら「俺の音楽はソウルフルで、プログレッシヴでいて25%だけヒップホップなんだ」と語るセオフィラスは、ここでも引き続き80年代のニューウェイヴやポスト・パンクからの影響を強烈に打ち出していて、もろにエディ・グラント“Electric Avenue”を想起させる“Need Somebody”やダンスホール・ビートを咀嚼した“Smoke Dancehall”などは自身のカリビアン・ルーツをも踏襲した秀作。ジェシー・ボイキンズIIIをフィーチャー、ブロディンスキとクラブ・シュバルが制作を務める表題通りのトライバルなビートの“Tribe”などハウスにインスパイアされが楽曲も軒並み出来は良いが、やはりハイライトはこれまで幾度となくリスペクトを示してきた今回のアルバムのクリエイティヴ・プロデューサー=リオン・ウェアが関与する“Water Me”と“Figure It Out”の2曲(セオフィラスはリオン作のマーヴィン・ゲイ“I Want You”をミックステープ『I Want You』でカヴァーしていたほか、前作『Timez Are Weird These Days』のジャケットではリオンの名盤『Leon Ware』にオマージュを捧げている)。特にデヴォンテ・ハインズとフォースMD’s(!)が参加した後者はアーバン・メロウの佳曲としてR&Bリスナーにも強くお勧めしたい。

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