0004604932_10

Vinyl Daze

Artist : Rhonda Thomas  | Label : Atlanta  | Release Date : 2015/3/3

Purchase

iTunes
Tower

アースシード・ミュージックを中心としたアトランタのアンダーグラウンド・ソウル・シーンからインディア.アリーやドニーらとともに飛び立ったロンダ・トーマス。故アイザック・ヘイズのバック・シンガーを長年務め、カーリ・シモンズ率いるジーヴァのヴォーカリストとして高い評価を得た彼女は、マイケル・コッポラとの共演盤を含む自身のアルバムでも多くのファンを獲得してきた。ジャジーなフィーリングを持つヴォーカルでアシッド・ジャズに通じるリズミカルな楽曲を颯爽と歌いこなしていくスタイルは、エイヴリー・サンシャインとの共演曲を含んだ前オリジナル・ソロ・アルバム『Listen』(2010年)においても変わらず、エリック・ロバーソンとのデュエットを披露したクリスマス・アルバムに続く新作となる本アルバムでもファンの期待に真っ直ぐに応えてくれている。
 
プロデュースは、カーリ・シモンズやユリウス・スピードのジーヴァ組と、現在はアトランタに居を構えるバグズ・イン・ジ・アティックのダズ・アイ・キュー(この3組はケニアのアルバム『My Own Skin』でも共同でプロデュースを担当)。『Vinyl Days』というアルバム・タイトルは、アナログ棚と携帯アナログ・プレイヤーで音楽を聴くロンダの姿を写した裏ジャケットが伝えるようにヴァイナルへの想いを込めたものなのだろう。実際に80年代初頭のソウル・ミュージックにおけるミュージシャンシップに敬意を払いながら現代的な曲を作ることを目指したそうで、そうした発想はそれこそタキシードなんかにも近いわけだが、イントロからミネアポリス・ファンク風のシンセ音が飛び出す“Let’s Go”はチョッパー・ベースも唸る直球のブギー・ディスコ。キッパー・ジョーンズがソングライティングやヴォーカル・プロダクションを手掛け、そのキッパーのほか、エイヴリー・サンシャインやドニーといった音楽仲間がバック・ヴォーカルで参加した“Speak Life”も80年前後のキャミオを彷彿させるディスコ・ダンサーだ。また、ジェフリー・オズボーンの82年曲“I Really Don’t Need No Light”によく似たベース/ギターのリフが躍動するクロージング・ナンバー“I Love It”もジョージ・デュークやクインシー・ジョーンズの作風を意識したような生演奏ディスコ・ソウルで、狙いは明らか。一方、アルバムの中盤以降は、アップテンポのジャジー・ボッサ“Honey To A Bee”などジーヴァ的なブラジル~ラテン音楽趣味が顔を出し、ダズ・アイ・キューのプログラミングが冴える“Oh Yay”のようなブロークンな疾走ビートのアップも登場。それらをどこまでも爽やかに聴かせるあたりが実にロンダ・トーマスらしく、その揺るぎない個性に改めて感服した。

Reviewed by

Share this Article

Like
Tweet
Share
コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>