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Wherever To

Artist : Cradle Orchestra & Giovanca  | Label : Victor  | Release Date : 2014/11/19

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スムーズでメロウな聴き心地のヒップホップは、こと日本人の琴線を強く刺激するようで、多くのトラックメイカーがそういう類型にあるだろうヒップホップ・ビートを響かせてきた。ジャジー・ヒップホップという惹句が踊りまくっていた時期(セールス的なバブル期)が過ぎて、いよいよ本当にいいものだけが残ることになったと言えるだろうが、一定のリスナーに支持され続ける、よりベーシックなジャンル(といったら語弊があるが)になったとも言えるかもしれない。瀬戸智樹とDJ CHIKA(INHERIT)のふたりによるCradleはこのジャンルの先駆け的な存在であり、その多作ぶりはセールス面でも成功していることを裏付ける事実だろうが、瀬戸智樹が率いるプロジェクト、Cradle Orchestra名義で、また新たな作品がリリースされた。
 
この『Wherever To』はCradle Orchestraと、これまでに三度ほど共演経験のあるオランダの黒人シンガー、ジョヴァンカ(Giovanca)のコラボレーション・アルバム。タイトル・トラックでもある開幕曲「Wherever To」から一貫して、Cradle Orchestraらしい華やかで爽快なサウンドが楽しめる。そのサウンドの上でまるで華麗なステップでも踏むように、ジョヴァンカの歌声が美しく跳ねる。聴き手の身体を優しく解きほぐしてくれるような、慈愛に溢れているとさえ言える音楽集だ。アルバム中盤で空気を変える「On Fire」は藤原ヒロシ制作で、ドゥルッティ・コラムの「Favourite Painting」をサンプリングした緊張感のあるトラックであり、この楽曲がアルバム全体のイメージを引き締める素晴らしいアクセントになっている。10曲目の「Chasing Tadoples」ではエモーショナルなピアノの旋律に合わせ、Shing02がジョヴァンカと一緒に流麗に言葉を紡ぐ。

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