レビュー 14

Posted by     45 a.k.a.SWING-O | April 23,2015

2015-04-23 13.11.02
“The Flying Lizards” by The Flying Lizards 1979

ここらへん、ポストパンク的なものは
今聴くと新鮮なものが多い
David Cunninghamというアイルランド出身の
プロデューサー/ミュージシャンの1人プロジェクトの1stがこれ

ま、ミュージシャンと言ってもろくに楽器も弾けない人が、
イメージだけで、ゴミ箱叩いたり
チューニングの合ってないギターをひたすらリフのみ引き続けたり、
そんな感じで作られたおもちゃ箱的作品

坂本龍一/細野晴臣さんなどが推していたこともあるらしい
70年代の洗練とディスコ化の果てに至った閉塞感を打破するには
人間的なものではなく機械的なものに向かうか(テクノ/ハウス)
こうしたアイデアのみで非ミュージシャン的なアプローチで進むか
・・・というのが新鮮だったんだろう

2015年現在はまた違った形の閉塞感がある時代だけど
そんな時にこの手の、ある種狂った、でもポップな作品を聴くのは
きっと皆にも新鮮に響くのではないかと思う

ただ、こういう音楽が何を引き起こしたかというと
音楽を演奏家から奪って行った引き金の1つだということ
「なんだ、楽器弾けなくても面白いもの、かつ
“売れるもの”は作れるんだ!」という既成事実を作ってしまったということだね

わ訳でこのアルバムの
B-1″Money”
は結構なヒットになったらしい
PVも「あの頃」な感じの画質とアプローチで、一周して新鮮だな

因みにこれが原曲だ、まっとうなRhythm&Blues
by Barrett Strong

聴き比べると、TheFlyingLizardsバージョンは、
ぶちこわしてるのに、ポップな仕上がりだというのが分かるだろう
ダブ的でもあるしね
むしろ原曲よりも今の時代に響くものになってると言えなくもない

この1980年前後のパンク期は、
演奏家と資本家(出資者)のものになってしまっていた音楽を
リスナーのものに取り戻した時代だとするならば

2015年現在の音楽は
タレントと資本家(マーケティング)のものになってしまっている
それを今こそ演奏家が再び取り戻すべき時代なのかもしれない

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