特別対談:沖野修也 × 菊地成孔

August 25,2015 | Category :  Event | Tag :  Mission, Naruyoshi Kikuchi, Shuya Okino, Tokyo Jazz,

KJS+Kikuchi_(C)Yusuke Yoshinaga (solla Inc.)※(Amakura抜き)

photo by Yusuke Yoshinaga (solla Inc.)

特別対談:沖野修也 × 菊地成孔
 
Blue Noteが60年代半ばに残した、いわば正統派のモダン・ジャズにオマージュを捧げつつ、そこに独自のエッセンスと、現在進行形の、いや、未来志向型のサウンドが注入されたアルバム 『Mission』。今年4月にジャズ・コンボ、Kyoto Jazz Sextetがリリースしたこの作品は、ジャズの新旧リスナーだけでなく、クラブ・ミュージックなどの聴き手にも幅広く親しまれている印象があるが、もちろんそれはKyoto Jazz Massiveの沖野修也が主導するプロジェクトなので当然と言えば当然だろう。ジャズを軸にしながらも、ジャンルの垣根を取り払い、音楽性を多彩にクロスオーバーさせて、より自由でフラットな音楽的価値観をリスナーと共有しようと、Kyoto Jazz Massiveは20年を優に超えるキャリアを通して努めてきたように思う。そしてそれはまったく、菊地成孔にも言い得ることかもしれない。そのサウンドに違いはあれど、近い年代であり、ともに継往開来とでも言うべき音楽観を有するだろう両者が、先の『Mission』で同じスタジオに入ったことも興味深い事実だが、これもまた当然のなりゆきと言えるかもしれない。

この9月に開催される、今や晩夏の風物詩となった 東京JAZZ のステージ(9月5日の【the HALL】夜公演)でも共演する両者に、話を訊く。
 
おふたりが知り合ったのはいつですか?

沖野修也:ある雑誌の対談企画でお会いしたのが最初ですね。僕がやっているクラブ、THE ROOMのバーテンダーが菊地さんにサックスを教えてもらっていて、よく菊地さんのことを聞いていました。もちろんそれ以前から菊地さんのことは存じ上げていましたけど、うちの従業員の先生だったから、勝手に親近感が湧いていて、雑誌の企画の対談相手として菊地さんをリクエストさせて頂きました。
菊地成孔:そうですね。それがたしか、2004年くらいだったと思う。そのバーテンは当時僕がやっていたバンドのファンで、僕の教室にサックスを習いにきた。その後、ローディーにもなりましたね。
 
おふたりの音楽的な共演歴を教えてください。

沖野:2009年のTokyo Crossover/Jazz Festivalで、僕のDJの20周年企画でShuya Okino Live Setというバンドを結成しまして、MONDO GROSSOの元メンバー(中村雅人、B-BANDJ)とか、ガリアーノ(ロブ・ギャラガー)とか、ブラン・ニュー・ヘヴィーズのボーカル(エンディア・ダヴェンポート)とドラマー(ヤン・キンケイド)とかを呼んで、アシッドジャズの歴代ヒットソング・カバーみたいなことをやったときに、嬉しいことに菊地さんにも参加して頂けたんです。
菊地:豪華でお祭り的で、アニバーサリー的なパーティーでしたね。ワーッてやっているうちに終わってしまった印象があります(笑)。
沖野:そうですね(笑)。でも僕としては、菊地さんと共演できたことは結構感動的だった。
 
東京JAZZのステージではどういう演奏をなさる予定でしょうか?

沖野:菊地さんとはすでに一緒にライブもやっていますが、東京JAZZのためのリハーサルももうすぐ行う予定です。今回はツイン・ドラム(註:バンド・メンバーの石若駿と、もうひとりのゲストのリチャード・スペイヴン)だし、持ち時間も50分ほどで比較的短いので、抜本的にアレンジを変えようと考えています。その点は菊地さんに事前にお伝えして、あとは実際にどういう演奏をして頂けるのか楽しみにしていますね。それと、僕が『Mission』を通してやりたかったことが、いまいち世の中に伝わっていないと思うんです。僕の狙いが、想定していたよりも理解されなかったから、それをよりわかりやすい形でアレンジに反映させて、東京JAZZのステージでやりたいと思っています。もちろん菊地さんを始めとする演奏者のインプロヴィゼーションは大切にしたいし、お客さんには理屈抜きに楽しんでもらいたいけど、「Kyoto Jazz Sextetとは何か?」というのをステージで明確にしたいという気持ちもありますね。
 
《こちらの対談の完全版は、8月31日(月)発行のWax Poetics Japan No.41に掲載》
 


 
第14回 東京JAZZ

会場/開催日時:
【the HALL】 東京国際フォーラム ホールA / 9月5日(土)~6日(日)
昼公演12:30開演/夜公演17:30開演
【the PLAZA】 東京国際フォーラム 地上広場 / 9月4日(金)~6日(日)
【the CLUB】 COTTON CLUB / 9月4日(金)~6日(日)

入場料金:
【the HALL】 SS席:9,800円 S席:8,800円 A席:6,700円 B席:3,800円
SS席1日通し券:18,600円(全席指定・税込)
【the PLAZA】 無料
【the CLUB】 3,600 円(全席自由・税込)

主催:
東京JAZZ実行委員会[NHK、NHKエンタープライズ、日本経済新聞社]

後援:
東京都、文化庁、千代田区、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会

一般お問い合わせ:
ハローダイヤル 03-5777-8600 (08:00~22:00)

東京JAZZ 公式サイト:
www.tokyo-jazz.com

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