AmadanaとUniversal Music が合同ブランド、Amadana Musicを立ち上げ、オールインワン型のレコード・プレイヤーを発表!

November 04,2015 | Category :  News Release | Tag :  Amadana, SIBRECO, Universal Music,

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Amadana Music
情熱、美学、そして確信

by Danny Masao Winston photos by Tsuneo Koga
 
アイドルまでもが7インチ・シングルを出すようになった昨今、かつては時代遅れの記録媒体とされたアナログ・レコードが、勢いを取り戻している。アメリカでは、2014年のヴァイナルLPの売り上げが前年の52%増加を記録し、900万枚という数字をたたき出しており、海外と比べたら比較的まだCDが売れている日本でも、2014年のレコードの販売数は前年比80%以上の増加があった。音楽市場全体のなかでアナログ・レコードの売り上げが占める割合はまだ小さいものの、その成長が著しいことに異論を挟む余地はない。レコードが多くの人にとってより身近なものになってきているということは、レコード・プレイヤーもより親しみやすい存在になっていなくてはいけないが、実際にはオーディオ・マニアやDJ向けの製品が多く、カジュアル・ユーザー向けのものは少ない。こういった現状を変えるべく、家電ブランド Amadana と、Universal Music が合同ブランド、Amadana Musicを立ち上げ、第一弾プロジェクトとしてオールインワン型のレコード・プレイヤーを発表した。

天然木を使用し、温もりのあるブラウンとブラックを基調としたスタイリッシュなデザインのこのプレイヤーは、スピーカーを前足部分に内蔵しているためアンプに接続する必要がなく、針を落とせばすぐにレコードが聴けるシンプルさが特長。USB 端子もついており、パソコンと繋げてデジタル・ファイルに変換することが可能であり、現代の音楽ファンのニーズに応えたプレイヤーになっている。

Amadana Music は、クラウドファンディング・サイト、Makuake で2015 年8月に支援を集め始めたところ、初日に目標額150万円を達成し、最終的には1,400万円以上の資金が900人近いサポーターから集まっていた。この数字からも、アナログ・レコードへの関心が高まっていること、そして手頃な値段で扱いやすいプレイヤーを求める人が多いことが伝わる。

同プロジェクトの仕掛人である、Amadana 社長の熊本浩志氏、Universal Music の太田直樹氏と大原浩氏の3人に話を伺った。
 
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レコード・プレイヤーを作るに至った経緯を教えてください。

 熊本:彼(太田直樹氏)と一緒にDJ やイベントをやっていて、その流れで「今アナログが熱いよね」という話になった。もともと僕らの世代はアナログを触ってDJ をやっていたけど、いったんアナログを離れてデジタルにいった人も多かったから、(レコード人気の再燃は)本当なのかなって思ったけど、確かに来ているなと思った。でも「いいプレイヤーはないよね」という話をしたら、ふたりに「Amadana でプレイヤーが作りたい」と言われて、じゃあやってみようと。

 太田:熊ちゃん(熊本浩志氏)と新宿にあるアナログ・バーに行ったとき、そこでダンスクラシックスとかレアグルーヴがかかっていて、こういうものを普及させたいよねっていう話を以前からしていたんです。でもそうなったら市場が必要だよね、とも話していた。それを大原と話したときに、じゃあ形にしようよと背中を押してくれて、それから熊ちゃんと話を進めた感じですね。

 大原:レコードの市場がすごく来ていることは感じていて、うち(Universal Music)でもレコードを作ろうという話になっていたんです。でもレコードを作っても聴けるものがないから、「やっぱりプレイヤーは必要だよね」という話をしていて、作るとしたらやっぱりAmadana でやりたいと思った。それで今年の頭に本格的にプレイヤーを作ることになったわけです。
 
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「レコードはアンプからスピーカーで音が出ていた。
でもこれは中心にあって、人が集まる形で聴くことになるんです」
熊本浩志/Amadana CEO

 
太田さんと大原さんは、Amadana というブランドにどういう印象を持っていました?

 大原:シンプルで格好いいイメージがあって、大好きでしたね。電卓とかも持っていますし。アナログ・プレイヤーはインテリアとして置いといて格好いいものがいいなと思ったんです。そのためには絶対にAmadana だなと。

 太田:僕もケータイとかAmadana を使っていましたし、家具も、コンセプト的なことも含めてずっと共感していたから、アナログ・プレイヤーを作ろうとしたらAmadana 以外は考えられなかったですね。 
プレイヤーのデザインの面では、どういう部分にこだわりましたか?

 熊本:ひとことで言えばバランスですね。スペックとか、質感やディテールとかにこだわり出したらキリがないんですよ。高いものを作るのは比較的簡単ですけど、今回、普及しやすいものを作るのが重要なポイントでした。オーディオ・メーカーとうちはやることが違います。オーディオ・メーカーならスペックの高さを追究しないといけない。“音のマニア” と“音楽のマニア” は似て非なるものなんですね。音のマニアはオーディオ・メーカーにはいっぱいいるけど、音楽が好きな人たちと恰好も違うし、行くところも違う。でも同じ業界なんですよね。どっちが上とか下とか、偉いとかじゃなくて、実はこれ三位一体ですごく重要なことで。音楽においてはこういうことがバラバラだと思います。オーディオ・メーカーとコンテンツ・メーカーって全然違うじゃないですか? 昔はSony が一緒になっていたり、Pioneer とかVictor もありましたけど、それが徐々に分離していって。でも音楽文化が普及して人が集まるようになるから、そこに場ができたり、マーケットができるわけですよね。商売ができるようになる。アナログについては、20 年ぐらい前からひと回りシュリンクしてしまって、マーケットがいったん止まった状態になっていたんですよ。それが、今は面白いことに、若いデジタル・ネイティヴな子たちがアナログを聴くという現象が起こっていて。それを上手くマーケットに取り込もうとしたら、象徴的な存在であるハードが値段、スペック、デザイン、その全てにおいてバランスがとれてないと全く意味がないものになってしまうんです。足にスピーカーがついているとか、音のマニアからするときっとありえないことだと思うんですよね。僕はずっと前から、ベンチマークにすべきはTechnics とかそういうハードメーカーではなくて、Fujifilm のチェキだと言っていました。チェキはおそらく写真をやっている人からすると許せないものだと思うけど、でも簡単に撮ってシェアするという楽しみ方で、普及したわけです。
 
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「全くレコードを知らない人たちが感動して、
それを格好いいと思ってくれる世代が出てきたことがとても嬉しい」
大原浩/Universal Music

 
前足にスピーカーを内蔵するのは面白いアイディアですね。

 熊本:家にスピーカーやアンプがない人も今や多いので、レコードを置いたらすぐに聴けるっていう状態にすることが一番大事だったんですけど、そうなるとスピーカーはどこにつけようかと考えて。スピーカーはある程度スピーカーボックスの空間が必要なんですよね。空間で音が鳴っているから。スペックとかをあまり気にしない、見た目が格好いいかどうかが一番の購買動機の人たちに向けて作っているので、インターフェースにあまり装飾したくなかった。それでうちのデザイナーが「足で行きます」と言って、設計図を見せてもらったら「足でいけるんだ」と思いました。でも足になると、今度はあまり長くしちゃうとプレイヤーが高くなりすぎて違和感があるので、そこのバランスをどうとるか考えましたね。デザイン的には色々なデザインができるけど、やっぱりターンテーブルとアームはかなりシンボリックなので、原点に戻って、それはやっぱり要素として残したほうがいいなと思ったんです。指でひっかけて針をレコードに置くという所作があるじゃないですか? その一連の所作が美しいので、それはやっぱり残そうと考えましたね。
 
太田さんと大原さんはデザインを見たときどう思いましたか?

 太田:感激しましたね。「足にスピーカーか!」って。ウッディな世界観はどんなインテリアでも溶け込むので、それはどうしてもやりたいなと話していたけど、まさかこうなるとは。今家にあるターンテーブルはあまりインテリアに合わないんですよね。

 大原:僕も最初にデザインを見たときは驚きましたね。本当に嬉しくなった。僕もそうだけど、レコードは持っているけどプレイヤーを持っていない人もいると思うから、手頃な値段で買えて、すぐ聴けるこのプレーヤーは、自分も含めて多くの人が求めているものだなと思います。

 熊本:試作品ができて、色々なところに持って行って聴いてみたけど、今までレコードはアンプからスピーカーで音が出ていたので、部屋全体で空間を鳴らしていたんですよね。でも面白いことに、必ずこれは中心にあって、人が集まる形で聴くことになるんですよね。人前からハードが消えてしまうことはよくあるけど、これは人前に必ずあるから、「ものすごく愛着の湧くプロダクトになり得るな」と思いました。みんなでこれを囲ってレコードを聴くという。
 
最終的には1,400万円以上の資金が集まったわけですが、この反響には驚きましたか?

 熊本:本音を言うと、これくらいは行くだろうなと思っていました。成功する確信がないと、リスクもあるので。ある程度の確信は持っていたけど、でもやっぱり嬉しいですね。

 大原:Universal としてはクラウドファンディングをするのは初めてだったので、理解してもらうのに少し時間がかかりました。でもスタートしてからは応援してくださる人がどんどん増えて嬉しかったです。さすがに開始初日、7時間ぐらいで目標額を達成するとは思わなかったですが。

 太田:トレーダーばりにチェックしていましたよ(笑)。何分かごとにずっと見ていた。熊本社長は最初から「これで行こう」と言っていたので、流石ですね。

 熊本:製品が完成する前にみんなに知ってもらうのは、ハードをローンチする新しい過程なんですよね。通常、メーカー側は隠して、他の企業やユーザーにバレないようにして、ギリギリのタイミングでプレスリリースという形で情報を解禁する。しかも、最初に渡すのは報道関係やメディア。しかし僕らは逆で、最初に好きな人に知ってもらおうというスタンスでずっとやってきたんです。クラウドファンディングや、SNS が始まる前から、企画段階や商品を出すときに、口コミをどう取り入れていけるかを考えてきたので。それと、このレコード・プレイヤーに対する僕らの愛情がハンパではないので、これは上手くいくなと思っていました。僕は色々な会社と仕事しているけど、上手くいくプロジェクトは結局、そこなんです。周波数が合う人と仕事しないと、ビジネスは上手くいかないとずっと思っていました。
 
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「消費されるものじゃなくて、価値観の良いものを
提供するようなプラットフォームにしていきたいですね」
太田直樹/Universal Music

 
Amadana Music というブランドを、今後はどういう形で展開していこうと考えていますか?

 熊本:“Amadana Music =ハード” のイメージは作りたくない。物事が普及していくのは、ハード、コンテンツ、文化の三位一体なんですよ。そういった文化が作れるブランドにしてきたいなと思っています。Amadana Music と聞いたときに、レコード・プレイヤーが浮かぶよりは、音楽とか、アナログを大事にしたカルチャーを発信していくブランドとしてのイメージにしたいんです。そのためにインテリア性に特化したいし、機能、スペックだけが表に出るとか、ハードだけが表に出るってことではないものにしたいなと思っています。Amadana Music という名前にしたのはそういうことなんです。Amadana Sound でもよかったけど、さっきも言ったとおり“音” と“音楽” は違うから。

 大原:音楽にまつわる、ライフスタイルを提案できたらいいなと思っています。モノだったり、コトだったり、なにか少し気持ちがよくなるとか、そういったものをAmadana Music で提案できたらいいですね。

 太田:消費されるものじゃなくて、価値観の良いものを提供するようなプラットフォームにしていきたいですね。若い人も最近、アナログを作ってるんですよ。昔CD をプレスしてライブのあとに売っていたように。若い人の間でそういうムーヴメントが起きていることをすごく感じるので、今こういうプラットフォームは大事だと思いますね。
 
レコードのどういう点が好きですか?

 太田:僕は人生において、全てのきっかけがレコードなんです。DJ というものに出会って、憧れの今の業界で働いていますし、DJ を機に妻と知り合って、家族ができた(笑)。レコードに対する思い入れが強いので、恩返しも含めて、僕のなかでは欠かせない一部ですね。

 熊本:レコードに費やした時間とコストは相当です(笑)。レコードがきっかけで、やっぱり音楽はカルチャーだなと思ったし、肌で自分たちは感じてきたので。Amadana ができたのも、DJ をやっていた経験が大きいんですよ。レコード・ジャケットのデザインだとか、ファッションに興味を持つようになって、音楽だけじゃない部分に派生していった。そういう意味でもアナログは特別な存在ですね。

 大原:自分たちの世代は“音楽=レコード” だったので、やっぱりレコードを聴くということから全てが始まっていますね。僕はふたりと違ってDJ ではなくて、ギターを弾いたりドラムをやってたり、バンドをずっとやっていたけど、そのきっかけを作ってくれたのもレコードです。今の子たちがファッションのような感覚で、新しいものとしてレコードに触れているのは嬉しいですね。「この黒い盤から音が出るんだ」と、全くレコードを知らない人たちが感動して、それを格好いいと思ってくれる世代が出てきたことがとても嬉しい。私たちのようなレコード世代と、新しいレコード世代がいいコミュニケーションができたらいいと思うし、このプレイヤーをきっかけに色々なコミュニケーションが生まれるとも思います。
 
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Amadana Music
SIBRECO

http://store.universal-music.co.jp/feature/amadana-music

12月10日発売予定
定価16,200 円(税込)
UIZZ-18520
ボトルは別売りバッテリー


 

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