ボブ・ジェームズ、マッドリブを告訴

May 07,2015 | Category :  News | Tag :  Bob James, Madlib, Stones Throw,

bobjames

 
1991年にビズ・マーキーがギルバート・オサリバンによって告訴されて以来、サンプリングをするヒップホップ・アーティストにとって、サンプリングのクリアランス問題は悩みの種であった。サンプリング使用の承諾が降りず、お蔵入りになった楽曲やアルバムは星の数ほどあり、メジャーレーベルの多くはサンプリングを活用しないプロデューサーをどんどんと起用するようになり、ヒップホップのサウンドが変わっていった。だがチャートを賑わすことのないアンダーグラウンド・アーティストやレーベルの中には、起訴などと自分たちは無縁と考える者も多く、正しく申請せずにサンプリングを続けた。
 
マッドリブもそのうちのひとりだったのかもしれない。4月10日、カリフォルニア中央地区連邦地方裁判所でボブ・ジェームズはマッドリブとレーベルのStones Throwに対して、著作権の侵害として訴訟を起こした。対象となる楽曲はボブ・ジェームズの「Nautilus」を使用した、カジモト名義の「Sparkdala」(『Yessir Whatever』収録)である。楽曲の販売を行ったとしてAppleとAmazonも訴訟に含まれている。
 
ボブ・ジェームズ側は、サンプリングに関して辛辣な意見を発表している。
 
「多くのヒップホップやラップ・アーティストが直面する問題のひとつは、作品の中で音楽的に良質な伴奏を成し遂げる技術を得ていないことである。その結果、彼らは拝借、あるいは“サンプリング”をし、他者の作品や演奏を侵害する」
 
そしてボブ・ジェームズは以下のようにコメントした。
 
「私の立場から言わせてもらうと、これは立ち上がらなくてはいけないことだと感じた。なぜなら著作権、そして著作権の保有を維持することはこの業界において最も大切なことだからだ。そして、著作物の使用のコントロールを行う必要がある。それを侵害しようとする人がいるなら、それは黙ってはいられない。そしてこれは、アーティストよりもレコード会社の立場にとって重大なことなんだ」
 
ボブ・ジェームズの「Nautilus」はサンプリング・ソースとしてとてつもなく有名であり、数えきれないほどの曲が同曲のキーボードやベースラインを再構築してきた。なぜマッドリブなのか、なぜこのタイミングなのか(「Sparkdala」が最初にリリースされたのは14年前、DJデザインの12インチとして)といった疑問の声もあがっている。
 
Wax Poetics Japan No.35ではボブ・ジェームズの特集を掲載しているが、このインタビュー時には「ヒップホップの歴史の一部になることができて光栄だ」と、サンプリングに対して理解を示していた。
 
via gothamcityesq.com

Share this Article
Facebookでシェア
Twitterでシェア
One thought on “ボブ・ジェームズ、マッドリブを告訴
  1. Fukada Youhei より:

    確かにNo.35でポジティブな感じに受け止めてると思ったけど
    名誉と権利は別物

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>