Brand Nubian

August 20,2009 | Category :  News | Tag :  Brand Nubian,

By: David Ma© // 08.04.04

サダト・X、グランド・プーバ、DJアラモ、ロード・ジャマー、4人合わせてブランド・ヌビアンは新しいアルバム『Fire in the Hole』を2004年にリリースした。彼らの最初のレコード「All for One」からもう14年になるが、4人のニューヨーカーたちは今でも政治を厳しく見守りながら、成功を求める気持ちをアルバムに反映させている。「俺たちは精神的に離ればなれになったことはないし、これは再結成アルバムでもない。このアルバムは俺たちの成長の続きなんだ」とグランド・プーバは言う。
 
ロード・ジャマーは「俺たちの音楽は周りの世界を反映している」と言う。「俺らが見て感じて、生きていることをね」。つまり、振り返ってみると、彼らの音楽は政治、ニュース、いろいろな出来事、そしてもちろんヒップホップの年表のようなものである。ブランド・ヌビアンはニューヨークでの9.11事件、またヒップホップの黄金期を歌っているだけではなく、実際に生きてきたのである。 
「いろんなことがあったよ。政治的に今はよくない時代だ。そして音楽的には、そうだね、自分たちの音楽を聴いてくれて、ずっとファンでいてくれている人たちがいてうれしいよ。今も昔も」とグランド・プーバは言う。 
ブランド・ヌビアンがデビューした時とは何が変わりましたか?
グランド・プーバ:何も。と言うより比べられないよ。 
サダト・X:難しい質問だな。えっと、それぞれのアルバムにそれぞれのアイデンティティがあるんだ。歌っている人は同じだけどその時代とエネルギーが違う。俺らのアルバムはそれぞれその時代を反映しているから、違っていて当たり前なんだ。 
グランド・プーバ:そうそう最初のアルバムはよくできたけど、それとまったく同じ雰囲気を作り出すことは不可能だ。何年もやってきて本当にそう思うよ。いろんなアルバムを作ったけど、よくできたものもあまりそうではないものもある。だけど全部違っているんだ。基本的に俺たちが音楽制作する時期と、俺たちを動かす原動力によって変わるね。意味わかるかな。 
わかります。その時代に影響を受けるといえば、今の時代について、さらに政治についてはどう思いますか?  
サダト・X:ブッシュは嫌いだね(笑)。この一言でだいたいわかるだろう。 
ロード・ジャマー:この場合は時代にかかわらず、親のブッシュも今のブッシュもだ(笑)。 
グランド・プーバ:今はよくない時代だよ。 
では、今の時代はヒップホップだけに限らず、音楽全般にどんな影響を与えていると思いますか?  
グランド・プーバ:今の音楽は間違いなく政治的になっているよ。少なくともそう感じる。そしてそれはたぶんこの最悪の時代を映していると思う。もし今が良い時代だったら、みんな政治なんて気にしないし、政治的なレコードを作ろうなんて思わないだろう。 
サダト・X:違う視点から言うと、時代は変わってきていて、テクノロジーが発達している。今では音楽的なことはほとんどが自宅でできるからね。だけどそれは1人1人のスキルが上がっているということにはならない。ラップに関しては時間がたつにつれてまた良い時代が来ると思うよ。今が悪くてもまた良くなるはずだ。 
サダトがテクノロジーや音響機材の発達について触れましたが、ジャマーは今回の『Fire in the Hole』に至るまでどんな機材を使ってきましたか? また何が変わりましたか?
ロード・ジャマー:これまで? ちょっと覚えてないな。1つ言えるのは、俺はすべてシンプルにやってきた。今はMPC3000とPro Toolsを使っているよ。Trinity のラックも使ってる。シンプルが一番だよ。それが俺のやり方なんだ。 
音楽は常に流動的ですが、ヒップホップは今後どんな風になっていくと思いますか?
グランド・プーバ:そうだね。やっぱり、たぶんその時の社会情勢によるんじゃないかな。ブッシュがまた卑怯にも再選するかもしれない。そうなると、みんな怒って、もっと政治的な雰囲気が広がり、そしてもっと政治的な音楽が生まれることになるだろう。 
サダト・X:同感だね。ほんとに時と場合によると思う。すべてがうまくいっていてみんなカネを稼いだり、戦争がなかったりするとそれは音楽に反映されるし、プーバが言ったように、時代が最悪の時も音楽に反映される。

LJ:なんとも言えないけど、とにかく音楽はいい方向に進んでほしいね(笑)。 

この時期にスタジオに入って新しいアルバムをやったのはなぜですか?
グランド・プーバ:特に理由はないよ。これは再結成アルバムではないし、離ればなれになったことは一度もない。これは90年代からずっとやってきたものだし、俺らの成長の過程でできたものなんだ。 
ロード・ジャマー:うん。このアルバムを作るにあたってなにか大きな理由があったわけじゃなく、ただタイミングが合っただけなんだ。 
あなたたちは音楽の業界にずっといますが、音楽ビジネス的にはどのように変わりましたか?
サダト・X:やっぱり金とファンがすべてだね(笑)。 
グランド・プーバ:もっとフィジカルになってきたよ。昔より地方に遠征してるし、基本的に肉体労働だよ。だけど音楽業界はいまだに汚いね。汚いのはわかっていたけど、実際に見て体験するとちょっと見方も変わるよ。 
ロード・ジャマー:汚いビジネスだよ。 
グランド・プーバ:みんなそう言うけど、実際にその通りだ。すべては作り笑顔と強奪だよ。 
ニューヨーカーとしてあの9.11事件を体験してどういう風に考え方が変わって、どういうことを見てきましたか?
グランド・プーバ:暮らしにくくなったよ。空港などのセキュリティーも含めて。良いことだと思うけどね。文句を言っているんじゃなくて、ただ変わったということは間違いない。

SX:俺が思ったのは、実際ニューヨークに住んでいる普通の人は、またいつテロが起こるかやきもきしながら歩いているわけじゃないってこと。グラウンドゼロの付近を歩いても、もうあんなことが起こるとは思わないね。ことが大きすぎて。テロはいまだになくならないけど9.11事件はとにかく大事件すぎた。もうあんなことが起こるなんて考えられないね。 

ロード・ジャマー:うん。だけどグラウンドゼロの横を通ると本当に大変なことが起こったんだと痛感する。 
グランド・プーバ:いくらメディアが煽っても、またあの規模の大事件が起こると考えられないよ。絶対起こらないとは言えないけど、9.11事件はニューヨークにとってほんとに大惨事すぎた。いや、でも絶対に2度と起こってはいけないことだ。 
サダト・X:ニューヨーカーとして言えるのは、メディアがニューヨーク市民に植え付けようとしている恐怖を、みんなが無視しようとしていることは確かだね。 
ヒップホップの黄金期について伺います。あなたたちは、その時代の代名詞のようなものになっていますが、黄金期という言葉をどう思いますか。また、その時代についてどう思いますか?  
グランド・プーバ:あの時代をどういう風に呼ぼうと勝手だし、みんな黄金期はああだったこうだったというけど、黄金期だったことで特に儲けたということはない。あれはただレコード会社にとっての黄金期だったんだ(笑)。 
サダト・X:間違いないね。ただ、程度は違うけど、いいもの、ポジティブだと思われているものに参加できたことはうれしいよ。あの頃のヒップホップは間違いなくかっこよくて、それに貢献できたことは誇りに思っている。「Golden Age」のGをとって「Olden Age(古い時代)」という人もいるけどね。古臭いとか言って。でも俺はその時代をリスペクトしているし、その一部になれてうれしいよ。 
グランド・プーバ:それは俺もそう思っているし、誇りに思っている。

あの時代では誰のことが好きで尊敬していますか。

LJ:僕はかっこいい作品を作り、周りの真似をしないやつは誰でも好きだよ。まあどうしても誰かを挙げろって言われたら、やっぱりDr.ドレーやDJプレミアになるのかな。俺はとにかく良いものをなんでも聴くから、それが誰のものか知らないことが多い。良いものはいいんだ。 

グランド・プーバ:うん。良いものを作るやつなら誰でもいい。 
サダト・X:俺的にはスリック・リック、パブリック・エネミー、ラキム、メリー・メルはかっこいいね。 
ロード・ジャマー:ビズ・マーキーも。

GP:おもしろいことをやるやつは誰でも。 

最近のアーティストはどうですか。今のヒップホップ・シーンもチェックしてますか?
ロード・ジャマー:うん。最近ではカニエがおもしろいことやってるよね。 
サダト・X:かっこよければ古いのとか新しいのとか関係ないよ。かっこいいものはかっこいいからね。 
ロード・ジャマー:うん。人はすぐ比べたがるからね。俺にとってオールドスクールはヒップホップがレコードになる前の、野郎たちがストリートでグラフィティ描いたりラップしてた時代なんだ。 
グランド・プーバ:うん。みんな俺らのことをオールドスクールと分類するけど俺は時代的に言うと真ん中ぐらいに位置すると思っている。 
最後にワックス・ポエティックスの読者に何か一言ありますか?
グランド・プーバ:『Fire in the Hall』を聴け。 
ロード・ジャマー:音楽を聴き続けろ。音楽を作る人もそうでない人も、自分がやってることを存分に楽しめ。それがどんなものだとしても。 
サダト・X:俺たちのツアーに顔をだしてくれ。ファンの顔を見たいんだ。 
グランド・プーバ:自分の好きなことをやって人生を楽しめ。デイヴありがとう。そしてワックス・ポエティックスも。じゃあまた。

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