Citrus Sun 『People of Tomorrow』

March 07,2014 | Category :  News | Tag :  

ブルーイ率いるスーパー・プロジェクト、シトラス・サン

 70年代のソウル、ジャズ、ファンク、ラテンなどの音楽要素をスタイリッシュに包み込んだ、ブルーイ(インコグニート)参加/プロデュースによるタイムレスな超強力プロジェクト、シトラス・サンが、MIRAMAR の第3弾リリースとして満を持して登場した。このアルバム『』では、UK のギタリストであるジム・マレンや、女性ヴォーカリスト、ヴァレリー・エティエンヌ、さらにインコグニートのリズム・セクションなどがフィーチャーされている。テリー・キャリアーの名曲「What Color Is Love
」、マーヴィン・ゲイ「What’s Going On
」などのカバーを含む、爽やかで心地良さに満ちた極上の“ファンキー・メロウ・グルーヴ”の最高峰だ。

Bluey (Citrus Sun & Incognito) Interview :

まずはシトラス・サンというこのプロジェクトを簡単にご紹介ください。

 実はこれはシトラス・サンとしては2 番目のアルバムで、最初のアルバムは2000 年に世界的にリリースしたんだ。90 年代に日本発で様々なコラボレーションを共に行っていた盟友であるA&R 、ジェフとの会話から生まれたプロジェクトだ。ギターのジム・マレンとトランぺッターのドミニク・グローヴァーも一緒に昨年(2013 年)に私のソロ・アルバムとドナルド・バードをトリビュートするツアーを行っていた頃にジェフのほうから再びシトラス・サンをやろうと提案され、その結果として今回のこのニューアルバムが生まれたわけだ。

インコグニートとの音楽的な違いとは何でしょうか?
 シトラス・サンとインコグニートとの明らかな違いは、ヴェレリー・エティエンヌというソロの女性シンガーのフィーチャーと、ほとんどの曲がインストゥルメンタル曲であるという点だ。サウンド面ではインコグニートのフル・セクション・サウンドに対して、後期のドナルド・バードを彷彿させるようなソロ・トランペットをフィーチャーし、さらにクールかつ艶やかなラテン・ジャズ的トラックもいくつかある。そして何よりもジム・マレンの卓越したギターがインコグニートとは一味違ったトータル的な「質」をこのプロジェクトにもたらしているのだが、インコグニートのリズム・セクションを擁しているのは明らかな事実であり、これは同バンドを私自身かじ取りしながら拡張しているという事実を称えつつも伝えたいのだ。

ジム・マレンがシトラス・サンのリード・ギタリストですが、彼をメイン・プレイヤーに選んだ理由は?
 ジムと私は長年の友人であり、テリー・キャリアーやマリオ・ビオンディといった幾つかのプロジェクトでコラボレーションを行った。私が十代だった70 年代、私は単に彼の一ファンであった。ピート・ブラウン、ココモ、ブライアン・オーガー、モリッシー/ムレン・バンドなど、よく彼のギター・プレイを観にいったものだ。現在、私はジムのような素晴らしいプレイヤーと共に同じクリエイティヴな環境にいることに大変大きな喜びを感じている。彼は本当に驚くべきミュージシャンなんだ。

今作のタイトル『People of Tomorrow』とつけた理由を教えてください。そこに込められたメッセージとは?
 子供達は未来であり、バンドのほとんどのメンバーが親で、我々の行動やまたはその欠如というものがこの地球と子供達の未来にとって重大な影響を及ぼすことになるということを理解しているからだ。楽曲の歌詞はシンプルであっても我々の信じる真実を語っている。「子供達が未来であり、偉大なる種を植える。愛こそが彼ら未開の地を流れる大きな川となり、好奇心と恐れない真の愛で彼らの心を満たそう。”People of Tomorrow”、それを担うのは我々に他ならない。

女性シンガーのヴァレリー・エティエンヌについて教えてください。なぜ彼女をソロ・シンガーに選んだのですか?
 ヴァレリーは私と数ブロックしか離れていないところに住んでいる隣人なんだ。私はこれまで常に彼女のヴォーカル・スタイルを称賛してきていて、実際過去にインコグニートの数トラックで唄ってもらったこともある。彼女の持つソウル/ジャズにフォークのセンスを持ち合わせたスタイルは、シトラス・サンに完璧にフィットする。かつてのガリアーノからジャミロクワイまで、彼女のライブやスタジオでのパフォーマンスはあらゆる場面において完璧だし、一緒にやっていて楽しいんだ。

今回、カバー曲が2 曲「What Color Is Love」と「What’s Going On」がありますが、これらを選曲した理由とは?
 テリーと、実は彼の作品を日本でリリースしていた先述のジェフとの関係は非常に強いものがあった。私は幸運にもテリーのアルバム『Speak Your Peace』の数曲プロデュースを行ったが、「What Color Is Love」はすでにクラシックともいえる彼の名曲で今もテリー・キャリアーの音楽と多くの人々とを繋いでいると思う。ヴァレリーのヴォーカル解釈は、テリーのオリジナルに敬意を捧げる素晴らしいエモーションを持っている。「What’s Going On」は、RED BULL MUSIC ACADEMY 提供のRAI RADIO で、マーヴィン・ゲイ・オールスターズとしてサンダーキャット、ネイト・スミス、ジェイソン・リンダーとマーヴィン・ゲイのオリジナル・レコーディングの声と共にジャム・セッションを行ったことにインスパアされて今回レコーディングしたんだ。

「Cooking with Walter」、「People of Tomorrow」、そして「You’re So Far Away」はインコグニート・サウンドを彷彿させますが、その方向性でやはり作曲/プロデュースしたものですか?
 そうだ。これら3 曲、「You’re So Far Away」と「Cooking with Walter」は、インコグニートのリズム・セクションとのライブ・ジャムから始まり彼らとの共作で、「People of Tomorrow」はベース・プレイヤーのフランシス・ヒルトンとの共作だ。

「Mais Uma Vez (One More Time)」と「Tonight We Dance」はグルーヴィーなラテン・トラックですが、今作におけるこのスタイルは?
 今回の制作に入る前に、ジェフからハービー・マンの1965 年の『Latin Mann (Afro to Bossa to Blues)』という素晴らしいアルバムをもらい、そのスタイルを今作のインスピレーションと方向性のひとつにする提案があった。すぐにそれが影響を及ぼしこれらトラックになったわけだ。

マット・クーパー、フランシス・ヒルトン、ジョアン・カエターノ、そしてフランチェスコ・メンドリアは現インコグニートのメンバーですが、彼らをシトラス・サンに擁することはサウンド&制作面で重要でしたか?
 そうだね。彼らはツアー中でなくてもスタジオでいつも同じ空気を吸っている仲間であり、互いに理解し合えている。Motown の行動規範やミゼル・ブラザーズがかつてスタジオ内でとっていたやり方にも通ずるものがあり、70 年代のバンドにはよく存在したコミュニケーションのあり方だ。ただ単にセッション・プレイヤー達を集めたのではなく、ひとつのバンドだからね。

リチャード・ブルはかつてインコグニートの世界的な大ヒット作「Tribes, Vibes &Scribes」などで共同プロデューサー/ソングライターでしたが、彼の今回のシトラス・サンにおける役割とは?
 リチャード・ブルは、数多くのインコグニート作品において楽曲と制作面において重要かつ強力なパートを担っていて、作家、プロデューサー、そしてミュージシャンとして私とのコラボレーションは数多い。リチャードとの間にはある種のマジックが働き、常にそれは制作上特別なものとなっている。今回、特に「Mais Uma Vez (One More Time)」と「Tonight We Dance」は彼との共作/プロデュ―スであり、アルバム・タイトル曲「People of Tomorrow」でも重要なドラム&パーカッション・プログラミングを行っている。

今後また今回のシトラス・サンのようなインコグニート以外の新しいプロジェクトを発表していく予定はありますか?
 もちろん! 通常の毎年スケジュールされたツアーやレコーディングよりもさらにまたクリエイティヴなアイデアがあり、ジェフを始めとして世界中の音楽繋がりで様々なプロジェクトとして必ず現れてくるだろう。

最後に日本のリスナーへのメッセージを。
 長年にわたり喜びと共に受け入れてくれた日本のリスナーのみんな、インコグニートを愛してサポートしてくれているみんなに感謝し、新たなる主要プロジェクト、シトラス・サンをお届けする。
私たちはみんな、素晴らしい未来を担う “People of Tomorrow”だ。愛と共に太陽のように明るく輝きますように!

Citrus Sun
『People of Tomorrow』 (MIRA 3)

Now On Sale
2,190yen (Tax Excl.)
MIRAMAR

http://www.miramarmusic.jp

01. Mais Uma Vez

02. Cooking With Walter

03. People Of Tomorrow

04. What Color Is Love

05. Yesterday Detroit

06. What’s Going On

07. Tonight We Dance

08. You’re So Far Away


09. As Night Falls


10. Micia


11. Shining Sky [Special Track For Japan Only]

Citrus Sun
 イギリスの各種の賞でベスト・ギタリストに選ばれたJim Mullen、ソウル/ジャズ系ヴォーカリストのValerie Etienne、後期ドナルド・バード・スタイルのトランぺッターのDominic Glover、Bluey (rg/vo) 、そしてインコグニートのリズム・セクションである Matt Cooper (key) 、Francis Hylton (b) 、Joao Caetano (per) 、Francisco Mendolia (ds) からなるスーパー・グループ。さらには90 年代のインコグニートのヒット・アルバム『トライブス、ヴァイブス+スクライブス』でブルーイと共に作曲/プロデュースを手掛けたRichard Bull も制作に参加した、究極のファンキー・メロウ・グルーヴ・プロジェクト。

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