Jディラの幻のラップアルバム『The Diary』がついに発売へ

February 19,2016 | Category :  News Release | Tag :  Egon, J Dilla, Jay Dee,

dilla

2002年に制作されるもお蔵入りにされたディラのアルバムが、Mass AppealとPayJayの共同リリースで登場する。

Jディラが亡くなってから、お蔵入りした作品や未発表音源集は数多くリリースされているが、今回発売がアナウンスされた『The Diary』は、生前に本人がリリースしたがっていた作品のなかで、まだ正式に発売されていなかった最後の1枚となる。2002年にMCAからリリースするために制作を進めていたものの、レーベルの一方的な都合でお蔵入りにされたこのアルバムは、当時コモンの「The Light」などのヒットによりアンダーグラウンド・プロデューサーからヒットメイカーの仲間入りを果たしたJディラが、ソロのヒップホップ・アーティストとして世界に自分を知ってもらおうと狙った作品であった。基本的にはビートメイカーとして知られていたため、このアルバムではディラ本人がマイクを握り、自身が信頼するプロデューサーからトラックを提供してもらい、ラップスキルを前面に出そうとしたのだという。ディラ本人のトラック以外に、マッドリブ、ピート・ロック、スーパ・デイヴ・ウエスト、ハイテック、ノッツ、ハウス・シューズ、カリーム・リギンスらが提供したトラックが収録されており、スヌープ・ドッグ、ビラル、フランク・ン・ダンク、ブギー、コケイン、ノッツらがフィーチャーされている。「Fuck the Police」や「Anthem」、「Trucks」、「Give Them What They Want」など、すでに12インチでリリースされた楽曲も収録。何年も前からネット上でリークされていたデモ音源には入っていたカニエ・ウエストのトラックは、許可が降りなかった様子だ。

イーゴンの10年の努力がついに結実

14年の月日を経て日の目を見る『The Diary』は、ディラの没後、元Stones Throwのマネージャー、イーゴンが責任を持ってリリースの話を進めていたようであり、10年かけてようやくリリースに持っていくことに成功した。Rolling Stoneに掲載されたイーゴンのインタビューによると、ディラが遺した音源のファイル形式が古かったことや、ひとつの曲に何テイクもあったことから、ディラが思い描いていた通りの形に再現するのが難しかったこと、そして様々な法的トラブルをクリアしなくてはいけなかったことを、リリースに時間がかかった理由にあげている。

MCAから当時一方的に契約を破棄されたことにJディラはとてもショックを受けたようだと、イーゴンは語っている。「ディラにとって、その一件は少なくとも多少なりともトラウマだったことが、あとで明確になっていったんだ。なにしろ、『Ruff Draft』やジェイリブのアルバムはその一件への反動でやったことだし、カリフォルニアに移って自分のキャリアを立て直そうとしたのもそうだ」

同作は、Jディラが立ち上げたレーベルPayJayと、ナズ率いるMass Appealからの共同リリースとなり、4月15日に発売予定。iTunesではエクスクルーシヴのボーナス・トラックが2曲付く。Rappcatsではヴァイナル盤のプレオーダーも開始している。

なお、ハウス・シューズがトラックを手がけた「The Introduction」が先行で公開されている。

[追記]プロデューサーのフルクレジットが公開された。

  1. 01 The Introduction (prod. by HOUSE SHOES w/ additional production by J DILLA)
  2. 02 The Anthem [ft. Frank and Dank] (prod. by J DILLA)
  3. 03 Fight Club [ft. Nottz and Boogie] (prod. by WAAJEED)
  4. 04 The Shining Pt. 1 (Diamonds) [ft. Kenny Wray] (prod. by NOTTZ)
  5. 05 The Shining Pt. 2 (Ice) (prod. by MADLIB)
  6. 06 Trucks (prod. by J DILLA)
  7. 07 Gangsta Boogie [ft. Snoop Dogg and Kokane] (prod. by HI-TEK)
  8. 08 Drive Me Wild (prod. by KARRIEM RIGGINS w/ live performance by Questlove, Lee Johnson, James Poyser, Pino Palidino)
  9. 09 Give Them What They Want (prod. by J DILLA)
  10. 10 The Creep (The O) (prod. by HI-TEK)
  11. 11 The Ex [ft. Bilal] (prod. by PETE ROCK)
  12. 12 So Far (prod. by SUPA DAVE WEST)
  13. 13 Fuck the Police (prod. by J DILLA)
  14. 14 The Diary (prod. by BINK!)

Share this Article
Facebookでシェア
Twitterでシェア
コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>