Northern Soul Holiday

December 27,2013 | Category :  News | Tag :  

Wax PoeticsのライターもこなすDJ グレッグ・ウィルソンが、最近人気が再燃しつつあるノーザーン・ソウルを集めたミックスを公開した。今年はノーザーン・ソウル・シーンにとって重要な出来事が2つ(40周年と50周年)があった。1973年にWigan Casinoで初のノーザーン・ソウルの深夜イベントが行われ、その10年前の1963年には、初のノーザーン・ソウル・クラブ、Twisted Wheelがマンチェスターでオープンした。さらに、最近Virgin Booksから『Northern Soul-An Illustrated History』という本が出版され、著者の1人、イレーヌ・コンスタンティンは近日公開予定の映画『Northern Soul』の監督も務めている。アップテンポなダンスナンバーとスムースなグルーヴが心地良いこのミックスを堪能あれ。

グレッグは、ミックスについてこう語っている:

 70年代にノーザン・ソウルとして捉えられていた音楽は今思われている以上に幅広い。特にWigan Casinoのピーク期などは、ダンサブルなナンバーが中心にあったが、全てが速いペースの曲だった訳ではない。様々なスタイルやテンポの曲がノーザン・ソウル・ムーヴメントの一部だった。だが、それまでこのシーンで愛されていた曲でも、商業的に成功した途端にシーンの人々から手の平を返されるということは珍しくなかった。ある意味、この強烈なエリート主義こそがこのシーンの人気、そして長寿の理由の1つであったとも言える。また、この信条があったために、デトロイトのアーティストがファンク・ブラザーズをバックにつけたアップテンポなダンスナンバーという、ノーザン・ソウルの典型のような条件が揃っている、ジャッキー・ウィルソンの「(You’re Love Keeps Lifting Me) Higher And Higher」が、シーンの最先端にいた人々にはノーザン・ソウルとして認められていなかったという事実もある。この曲が除外された理由は、ノーザン・ソウル・シーンが確立する前に、すでに1969年にUKでヒットしていたからだ。このためこの曲は、たくさんのノーザンらしさ溢れるTamla Motownの楽曲と共に、ポップの世界へと払い除けられてしまった。その代わり、ジャッキー・ウィルソンのもう1つの有名な曲、1968年の「I Get The
Sweetest Feeling」は、メロウであり「Higher And Higher」よりも一般的なノーザンらしさが少ない楽曲であるにもかかわらず、ノーザン・クラシックとして受け継がれている。その理由は「I Get The Sweetest Feeling」はノーザン・ソウル・シーンで先に注目されてから、1972年に大々的なヒットとなったからだ。

 ここに含まれている曲は全て、何らかの時点で、何らかの形で、ノーザン・ソウルとしてプレイされた曲だ。全70曲のうち1曲以上使用したアーティストはたったの2人、前述のジャッキー・ウィルソンと、悲劇の歌姫リンダ・ジョーンズのみ(ソロ曲とフォー・シーズン名義の曲を数えると、フランキー・ヴァリが3人目になるが)。2000年代に自分のために制作した『Soul Food』というコンピレーションCDが元になっているこのミックスは、ノーザン・ソウルがどういったものなのか知りたい人にとって入門編として機能すると同時に、当時シーンを肌で感じていた人々にとって懐かしい想い出を呼び起こすものになってくれれば幸いだ。私は当時そのシーンに居たわけではないが、そのおかけで選曲は客観的に行うことができたのではないかと自負している。シーンにどっぷり浸かっていた人であれば、マニア以外の誰も知らないような曲を入れたくなってしまう衝動に駆られたかもしれない上、当時を知らない人は理解しないだろう、と重要な曲を省いてしまっていたかもしれない。これはノーザン・ソウルのビギナーズガイドであり、ここに収録されている曲はどれも気分を高めてくれる、素晴らしい曲ばかり。そして、全てが私にとってお気に入りだ。

Share this Article
Facebookでシェア
Twitterでシェア
コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>