デビュー前のアース・ウィンド & ファイアーが参加した伝説のサントラ盤が再発

May 28,2017 | Category :  News | Tag :  Earth Wind & Fire, Melvin Van Peebles,

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メルヴィン・ヴァン・ピーブルズの名ブラック映画のサントラ盤が復刻された。

メルヴィン・ヴァン・ピーブルズが脚本、監督を手がけ、主演を務めた1971年の映画『Sweet Sweetback’s Baadasssss Song』は、白人社会に立ち向かうゲットーの黒人を描くという、当時のハリウッド界の常識を覆した爽快な内容であり、ブラックスプロイテーションというジャンルの先駆けになったことで知られているが、Stax Recordsから発売されたサウンドトラック・アルバムもブラックミュージック史に残る重要作であった。

メルヴィン・ヴァン・ピーブルズは制作会社に頼らずに、自身で制作費を捻出し映画を完成させたが、映画のプロモーションに充てる資金がなかったため、映画よりも先にサウンドトラック・アルバムを発表した。先に音楽で話題を作って、人々の関心を集める作戦であった。

映画において音楽も重要な表現の一部だと考えたピーブルズは、映画のシーンとの相性にこだわり、みずから作曲をも手がけたが、演奏はできなかったためセッション・バンドを起用することに。このとき選ばれたのが、当時まだ無名で貧乏な暮らしをしていた初期アース・ウィンド&ファイアーの面々であった。ピーブルズの秘書が当時アース・ウィンド&ファイアーのメンバーのひとりと付き合っており、彼女がピーブルズに彼らの起用を提案したのだという。

コラージュのようにシーンが切り替わる構成は、当時の映画業界では野心的な手法であったが、その世界観にマッチしたサウンドトラックもまた、斬新でサイケデリックなファンクネスに詰まった内容であった。ファンキーで骨太なドラムブレイクも収録されているサントラ盤は、その後ヒップホップ・プロデューサーたちにとってサンプリングの宝庫となり、マッドリブMFドゥームメイン・ソースらが好んで音を拝借した。

そんな重要作の公式復刻ヴァイナル盤が、5月26日に発売された。音源はオリジナルのアナログ・テープからリマスタリングされ、180gの重量盤にプレス。これは、Stax Recordsの60周年を記念する企画の一環であり、今後もメンフィスの名門レーベルの60年代〜70年代の名作がLPやデジタルでリイシューされる予定とのこと。(詳しくはこちら)未聴の方は、これを機にメルヴィン・ヴァン・ピーブルズと初期EW&Fが生んだ名作に触れてみてはいかがだろう。


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