The Mystery of Beat Shopping: Volume 2, Comps

November 28,2008 | Category :  News | Tag :  

05.20.02

ほとんどのビート・ディガーが、地元のサルベーション・アーミー(救世軍によって経営されるリサイクル・ショップ)でヒース・ブラザーズの『Marchin’ On』を3枚見つけ出し、人に自慢することができなくなってしまっているが、1ドルのレコードを掘ることは、今もなお各地でディガー達を夢中にさせている。彼らの熱意が、世間に理解されることもあるが、ほとんどは実現されることはない。だからといって情熱を持った者達の手が止まるようなことはない。同じリサイクル・ショップを週に2度チェックすることは決して終わることのない習性であり、我々にとっては特別な意味を持ち続ける。本気で探索する人間は、全てのうぬぼれを捨て、スカル・スナップスを手にするという想いを新参者達へ残し、その代わりにいくつかの面白いネタや、近所の人間もまだ発掘していないようなものを1つか2つ見つけることを望むのだ。

ワックス・ポエティックスは決して無理なことを持ち出したりはしない。代わりに普通の男女に対して我々の主義を称え、最もありきたりなレコードに興奮する人々の為にシンプルな発見を提示し、世界中の熱心なビート・ディガー達に小さな明かりを与える過小評価されたレコードを讃えていく。

Volume 2:コンピレーション
ビート・ディガーにとってコンピレーションという言葉から連想させるのは、最近の無許可の下にリリースされる『Dusty Fingers』や、同じく無許可でより低予算の『Beats From a Tribe』、又はスーパーレアな7インチのファンク・トラックやライブラリー音源のライセンスを取ったヨーロッパからのコレクションや、奇麗にパッケージングされた新世代のアメリカのコンピレーション等だ。多くの新参のディガーは初め、『Funkys James II』に収録されていた「Impeach the President」(Hubbub Records)でファンクの勉強を始めるが、よりシリアスなディガー達はオリジナルのレコードを捜すようになり、更にシリアスになるに連れコンピレーションを避けるようになる。

しかし、時にコンピレーションは収録されている音楽以外で、独自の生命を得ることがある。単に古い楽曲のアーカイブとして知られる代わりに、コンピレーション自体がオリジナルの音楽と同様に有名に、そして人気となることがあるのだ。その良い例が『Ultimate Breaks & Beats』だ。このコンピがビリー・スクワイア「Big Beat」のような有名な曲を含んでいながらも、マンゼル「Midnight Theme」やメルビン・ブリス「Synthetic Substitution」のように極めて入手困難な曲も含んでいて、シリーズをなくてはならない物にしている。特に近年の大量な再発ラッシュ以前のこのコンピレーションがリリースされた当時ではなおさらだ。

その他で同じように必要不可欠なコンピレーションはMo’ Waxの『Headz 2B』だ。このコンピレーションでMo’ Waxは、DJシャドウのファースト・レコーディングであり、元々プロモのみでリリースされた(その結果レアな)アフリカン・ポップ・デュオのジンバブエ・レジットによる「Hollywood BASIC EP」に収録されたシャドウによるインストゥルメンタル・ミックスを再リリースした。現在Mo’Waxのコンピレーション(そして「Headz 2 Sampler」)はレアで人気の高いものとなっている。

我々は、90年代初期から中盤にかけてアメリカでアシッド・ジャズやトリップ・ホップと呼ばれたシーンの中でリリースされた、多くのコンピレーションにも目を向けなければならない。New Breedからリリースされた既に廃盤シリーズ『Fat Jazzy Grooves』ではアメリカのアーティストと共に、何組かのとてもインディペンデントなアーティスト、例えばデンマークのインストゥルメンタル・ヒップホップ・グループ(そしてビースティー・ボーイズのリミキサー)であるザ・プルーンズを紹介している。それは彼らがMo’Waxからリリースする以前、そしてその後にリリースされた「Grand Royal EP」よりもずっと前に起きたことだった。『Fat Jazzy Grooves』や、他にも『Mad Jazzy Flavor』のようなコンピレーションは今ではビート・ディギングの面白さの初期の証として捉えることができる。ヒップホップ・ミュージックの面白さであるビート・ディギングは、ビートの為のビートを探すことであり、サンプリング・ミュージックの為のサンプリングを探すことなのだ。

ロンドンのCharly Recordsが1988年の『The Very Best of Joe Tex』や、1986年の『Here Come the Metermen』のような編集されたベスト・アルバムをリリースしていた1980年代を見てみよう。その当時、それらのベスト盤はニューヨークのレコード・コンベンションで、Josieレーベルからの3枚のミーターズのオリジナルアルバムの「弟」のように売られていた。もちろん80年代のコンピレーションの価格のつり上げを促すわけではないが、それはある意味ではオリジナルに対しての「弟」であった。もし我々がオリジナルのレコードをただの音楽の記録媒体としてだけでなく、ある時代の芸術品として捉えた場合、すでに廃盤となったこのコンピレーションは、オリジナルのリリースからたった15年後にリリースされ、最近のリイシューよりもより長い歴史を持つものだと捉えなければならない。そしてこのコンピレーション自体の検証もしなくてはならない。1986年では比較的少ない数のビート・ディガーしかいなく、今日見るようなムーブメントとは程遠かったにも関わらず、Charlyレーベルはニューオリンズから出て来た生々しいシンコペーションされたファンクのマーケットがそれでも少しはあると信じていたのである。それ故、このミーターズのコンピレーションから我々は、80年代中盤にロンドンで出現したソウル・シーンの歴史的証拠を得るのだ。

では、さらに遡り1970年代を見てみよう。ビート・ディギングが始まった当初、特に1ドルものの中からコンピレーションを手に取る大きな具体的理由があった。「Found a Child」のブレイクダウンで遊ぶ為には、バリン・ジャックのデビュー・アルバムを2枚捜して時間と金を無駄にするよりも、Columbiaからの『Different Strokes』を2枚手軽に手に入れた方がよほど簡単だったのだ。もしくは『The Best of the James Gang』を1ドルで見つけ、「Funk 48」、「Funk49」、「The Bomber」、そして「Yadig」ら全てを一度に手に入れることもできるかもしれない。それともそれを見過ごして、それらのブレイクをそれぞれのLPで一つ一つ集められるまで待つ気かい?

そして最後に、とてもスペシャルなコンピレーションがある。低予算のレーベルのお抱えバンドによって演奏されたカバー・ソングを収録したコレクションで、それらはもっぱら1ドルコーナーに入っている。これらの多くのコンピレーションは店頭で売られることはなく、通販のみで売られていたもので、その内のいくつかはオリジナルよりもファンキーなブレイクやトラックを含んでいることがあるのだ。

続く…

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