メリー・メルとスコーピオ、グランドマスター・フラッシュへの辛辣なメッセージを込めた「The Message 2015」を公開

May 09,2015 | Category :  News | Tag :  Grandmaster Flash, Grandmaster Flash and the Furious Five, Melle Mel, Scorpio,

melle-mel-and-scorpio

 
グランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイブ名義で1982年にSugar Hill Recordsからリリースされたヒット「The Message」は、社会問題を題材にしたコンシャスな内容が当時パーティーソングが主流であったヒップホップにおいて斬新であり、ヒップホップ史の金字塔として語り継がれている名曲。2012年には、Rolling Stone誌の「史上最も偉大なヒップホップ曲」で1位に選ばれた。ところが、名義はグランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイブになっているが、この曲を始めとする彼らの代表曲のどれにも、グランドマスター・フラッシュは実際には貢献していなかったと、フューリアス・ファイブのメンバー、メリー・メルとスコーピオが主張している。また、グランドマスター・フラッシュが2007年にロックの殿堂入りを果たしたのも自分たちのおかげであるのに、感謝は受けていないといった気持ちを露にしている。

彼らは“グランドマスターズ・フューリアス・ファイブ・メリー・メル&スコーピオ”名義で新しく「The Message」の2015年版のビデオを公開。「The Message」の音源はそのままに、ビジュアルだけ現代の彼らによってアップデートされている。しかし特に注目すべきはストーリー仕立てになっている冒頭の部分。ビデオは裁判所に向かうメリー・メルとスコーピオのこういった会話で幕を開ける。
 
「奴(フラッシュ)はどの曲にも参加してなかったのに、奴は1年に200回以上ショウをやって、俺たちは9回程度。クレイジーな話だぜ」
「どうにかしないと、奴は大金持ち、俺たちは一文無しで死ぬことになるぜ」
「どのレコードもグランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイブ名義で発売された」
「ああ、それなのに俺たちにはリスペクトはなしか」
「奴は自分だけが注目されていればそれでいいんだ」
 
すると、今度は弁護士らしき男がグランドマスター・フラッシュとの裁判の結果を読み上げるシーンに切り替わる。「グランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイブの作品において、グランドマスター・フラッシュはパフォーマーとして一切参加しておらず、グループの創立者でもないため、裁判官はメリー・メルとスコーピオに、“グランドマスターズ・フューリアス・ファイブ”名義で今後作品を発表し、ツアーをすることを認可する」

その勝利の祝福として、彼らが代表曲「The Message」を歌う、という流れになっている。
 
今回のビデオは、メリー・メルとスコーピオが「グランドマスターズ・フューリアス・ファイブ」という名義で今後活動を続けることを宣言することが目的であったようだ。ビデオの最後には彼らとシュガーヒル・ギャングのブッキング用のメールアドレスが表示されている。
 

 
メリー・メルとスコーピオが元気そうで何よりだが、是非グランドマスター・フラッシュと和解して欲しいところ。Wax Poetics Japan No.31には、グランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイブの結成から栄光までの秘話を紐解く特集を掲載。

gmf&f5

Share this Article
Facebookでシェア
Twitterでシェア
コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>