東洋化成、Technicsとナガオカが「レコード再発見プロジェクト」のイベント第2弾を開催

September 06,2016 | Category :  Article News Report | Tag :  Technics, ナガオカ, 土岐麻子, 東洋化成,

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Wax Poetics Japan編集部が東洋化成のレコードプレス工場を見学させてもらった。

日本で唯一アナログ・レコードのプレスを行っている東洋化成と、ターンテーブル・ブランドのTechnics、そしてレコード針メーカーのナガオカは今年4月に「レコード再発見プロジェクト」を立ち上げており、8月31日にその第2弾のイベントがメディア関係者向けに開催された。「〝Made In Japan〟で愉しむレコードの音色~東洋化成 末広工場見学~」と題された同イベントは、横浜にある東洋化成の末広工場で開催され、歌手の土岐麻子によるトークショウ、そしてプレス工場の見学などが催された。

「Record Rediscover Project / レコード再発見プロジェクト」とは、Technicsの最新ターンテーブルの50周年記念限定モデルであるSL-1200GAEのリリースのタイミングで発足され、アナログ・レコードでの音楽鑑賞の魅力を広め、“Made in Japan”にこだわる3社の技術力を広く知ってもらおうとするプロジェクトである。

Technicsの最新ターンテーブルお披露目

イベントでは9月9日の発売が予定されているTechnicsの最新ターンテーブル、SL-1200Gが展示されていた。シルバーのアルミトップパネルを備えた重厚感のある筐体、振動を吸収するシリコンラバーを擁するインシュレーター、安定した音を実現するために搭載された金色の真鍮製のプラッター、そしてよりスムーズな回転を可能にするコアレス・ドライブ・モーターなど、SL-1200の最新版は優れた音を安定的に出すことを徹底的に追求したターンテーブルになっている。メーカー希望小売価格は33万円であり、DJユースよりもHi-Fiオーディオ機器としての使用を念頭においた製品開発が施されているため、クラブでこのモデルを見かけることはあまりなさそうだ。プラッターが重たいため余分な振動やノイズをカットし音質の劇的な向上を実現しているが、そのぶんDJ的な使用ではこれまでと違った扱い方を必要としそうであった。

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3社代表者、そして土岐麻子がレコードの魅力を熱弁

代表者の挨拶には東洋化成のレコード事業部部長石丸仁、パナソニックの開発センター係長志波正之、そしてナガオカの技術アドバイザー寺村博が登壇。3社ともに日本国内の工場での生産を中心にしており、日本の職人の技術力を大事にし、レベルの高い製品開発に注力している会社であることが共通点であった。

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そしてトークゲストである土岐麻子が登壇。昨今のレコードブームについては、アナログに触れないで育った世代が独特なアナログ・サウンドを個性としてとらえ、楽しんでいることが新鮮であり、すごく未来のあることだと発言。そして上の世代だけでなく、20代のアーティストが作品をアナログでリリースすることが増えていることは素晴らしいとコメント。ミュージシャンがアナログ・レコードを作ってリリースすることができることはとても幸せなことであり、今後も続いて欲しいと語った。

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プレス工場で目撃した、レコードの誕生過程

そしてレコードのプレス工場見学が敢行。東洋化成が配布したレポートによると日本では5年ほど前からアナログ・レコードの需要が徐々に上がり、2014年から急激な上昇を見せているという。今年度の生産量は去年比20~30%アップを見込んでいるとのこと。

まずは東洋化成のカッティングルームを拝見。マスタリングされた音源が信号として伝わり、カッティングマシンによってラッカー盤に刻まれていく工程の説明を受けた。マシンは1970年代からのものとのことで、年季が入っている。カッティングを終えたラッカー盤の溝から音が再生されると見学者から「おー!」という声が。

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今度はプレス機が12インチのレコードをプレスしている工程を見学。全自動のスタンパーがレコードをプレスし、ラベルが貼り付けられていく。プレスが終わったレコードがストンと積み上げられていく様に目が奪われた。

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なお東洋化成は、日本レコード協会が制定したレコードの日(毎年11月3日)に合わせ、去年からアナログレコードの魅力啓蒙イベントとして「レコードの日」を開催している。レコード・ストア・デイと似ているが違いとしては、「レコード店」に重きを置いていないためネットでの販売も含めたレコード販売の活性化を促進している。今年の「レコードの日」に合わせたリリースとしては、日本のヒップホップクラシック「証言」の7インチなどが含まれることを発表。詳細は9月上旬に発表されるとのこと。

近年はアナログ・レコードの人気が再燃しているという話題が尽きないが、これがただのブームであってはいつか下火になってしまう。アナログカルチャーは音楽文化における重要な要素であり、ここ日本でもしっかり根付いてほしい。そんなことを改めて思うことができたイベントであった。

東洋化成
http://www.toyokasei.co.jp/
Technics
http://jp.technics.com/
ナガオカ
http://www.nagaoka.co.jp/

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