●★#ビリー・ポール(2)~「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」物語

Posted by     Masaharu Yoshioka | April 26,2016

●★#ビリー・ポール(2)~「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」誕生物語

(プリンス続報は、明日以降お伝えします)

【Story Of “Me & Mrs Jones”】

物語。

ビリー・ポールの「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」は、彼の大ヒットになっただけでなく、曲を書いたギャンブル&ハフ、そして、作詞家ケリー・グラント・ギルバートにとってもごく初期の大ヒットになった。

この曲のヒントは、ギャンブル&ハフのオフィースの下にあった小さなバーで目撃した男女にあった。ギャンブルによると、ギャンブルたちも毎日のようにそのバーに行っていたが、やはりそのバーにとある男性が毎日来ていた。身なりもしっかりしていた小柄な、裁判官のような男だ。翌日も来ていた。彼がやってくると、10分か15分くらい遅れて、若い女の子がやってきた。

彼らはいつも同じブース(椅子席)に座って、ジュークボックスで同じ曲をかけていた。ギャンブル&ハフたちは、「あれは、私とミセス・ジョーンズだな」と言った。彼らは別れると、男はこっち、女はあっちと別々の方向に帰って行った。「ひょっとしたら、その彼女は、彼の娘かもしれないし、姪っ子か誰かかもしれない。だが、彼らのことを想像してストーリーを作り上げたんだ。すぐに上の階(彼らのオフィース)に行って、曲を書き上げたんだ」。

この曲に、ビリー・ポールが力強いヴォーカルをいれ、ギャンブル&ハフは見事なストリングス、オーケストラ・アレンジを施し、完成。1972年10月にシングル・リリース。瞬く間に大ヒットとなった。

これは、ポップ・チャートで1972年12月16日付けから3週間1位になるが、そのとき、前週1位だったのが、ヘレン・レディーの「アイ・アム・ウーマン」という女性の権利を主張するウーマンズ・リブの賛歌とも言える作品だった。ウーマンズ・リブの賛歌から、1位を奪ったのが、不倫の歌というところが皮肉というか、おもしろい。

そして、次に1位を受け渡すのがカーリー・サイモンの「ユー・アー・ソー・ヴェイン」(あなたは見栄っ張り)だった。

これは当時(1972年)、ソウル界でちょっとした不倫ソング・ブームを巻き起こすが、この曲のアンサー・ソングが生まれた。

同じフィラデルフィア出身のバーブラ・メイソンが歌う「ミー・アンド・ミスター・ジョーンズ」だ。私とミスター・ジョーンズ、というわけ。

https://www.youtube.com/watch?v=oEVQR_B6TEc

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この曲には多数のカヴァーが生まれたが、ドラマティックス、フレディー・ジャクソン、マイケル・ブーブレのものなどが有名。

また映画『ブリッジット・ジョーンズの日記』(2001年)でも、ブリジットの母が浮気を始めるときに、この曲が流れた。

https://www.youtube.com/watch?v=81bgy94vdRI

テレビ『ミッドナイト・スペシャル』でのライヴ
https://www.youtube.com/watch?v=k4bhOwboaz8

キーボードは、ボビー・マーティン!

作詞家のケリー・グラントはギャンブル&ハフの元で多くの作詞を手掛けるが、他の大ヒットは、ハロルド・メルヴィン&ブルーノーツで録音し、それをセルマ・ヒューストンがカヴァーしてヒットとなった「ドント・リーヴ・ミー・ディス・ウェイ」、オージェイズの「リヴィ・フォー・ザ・ウィークエンド」などがある。

グラントは、1942年3月20日生まれだが、1993年2月15日、50歳で糖尿病のため死去していた。

「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」のストーリーはこんな感じだ。

~~~

ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ
Me & Mrs. Jones
Songwriters:
CARY GRANT GILBERT, KENNY GAMBLE, LEON HUFF

Me and Mrs. Jones, we got a thing going on
We both know that it’s wrong
But it’s much too strong to let it go now

We meet every day at the same cafe
Six-thirty, I know she’ll be there
Holding hands, making all kinds of plans
While the jukebox plays our favorite song

Me and Mrs., Mrs. Jones, Mrs. Jones, Mrs. Jones
We got a thing going on
We both know that it’s wrong
But it’s much too strong to let it go now

We gotta be extra careful
That we don’t build our hopes too high
‘Cause she’s got her own obligations, and so do I
Me and Mrs., Mrs. Jones, Mrs. Jones, Mrs. Jones

私とジョーンズ夫人、
私たちだけの秘密
お互い悪いこととはわかっていても、
やめることができないほど思いは募ってる

毎日同じカフェで6時半に会う
彼女がそこに来てることは誰も知らない
ジュークボックスがお気に入りの曲を流している間、
私たちは手を握りしめ、いろいろな計画を立てている

私たちは最大限の注意を払って
あまり高望みをしないようにしている
彼女には家庭があり、私にも家庭があるからだ

私とジョーンズ夫人、
私たちだけの秘密
お互い悪いこととはわかっていても、
やめることができないほど思いは募ってる

そろそろお別れの時、胸が張り裂ける
心の底から切なくなる
彼女は彼女の家に戻り、私は私の家に戻る
でも、明日、またここ同じ場所、同じ時間に会うんだ

(訳詞ソウル・サーチャー)

GREAT SONG STORY>Me & Mrs. Jones
GREAT SONG STORY>Paul, Billy
GREAT SONG STORY>Gamble, Kenny & Huff, Leon
OBITUARY>Paul, Billy>December 1, 1934 – April 24, 2016, 81 year old)

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