〇スパイク・リー監督『ブラック・クランズマン』2019年3月22日日本公開~アカデミー・脚色賞受賞

Posted by     Masaharu Yoshioka | February 27,2019

〇スパイク・リー監督『ブラック・クランズマン』2019年3月22日日本公開~アカデミー・脚色賞受賞

【Spike Lee’s “BlacKkKlansman” Will Be Released March 22nd】

公開。

ブラック映画監督の巨匠、スパイク・リーがてがけた新作『ブラック・クランズマン』の物語は、1970年代にあった実在のストーリーを脚色したもの。黒人警官が、黒人を忌み嫌う白人至上主義者の秘密結社、KKK(クー・クラックス・クラン)に入って秘密捜査をしようというとても実現可能とは思えないとんでもないアイデアだ。最初は、簡単なプロットを聴いたときフィクションかと思ったほど。

映画を見終わっての一言は、1989年の衝撃作『ドゥ・ザ・ライト・シング』からスパイク・リーの作品、主張はまったくぶれない、ということ。

左・フリップ・ジマーマン(アダム・ドライヴァー)、右ロン・ストールワーゥ(ジョン・デイヴィッド・ワシントン)=二人で一役 「これが会員証か」

オフィシャル・サイト

https://bkm-movie.jp/

2019年3月22日日本ロードショー公開

映画では舞台は1970年代初期(1972年)に設定されているが、ここで描かれる不条理は、この2019年の今でも何も変わっていない。実際現在の報道映像なども交え、強烈なトランプ批判も盛り込み、さらに最後にはスリルに満ち溢れたハリウッド・エンタテインメントにも仕立てている。メッセージもあり、おもしろさもあり、『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989年)、『マルコムX』(1992年)以来の大傑作だ。

右・ローラ・ハリア黒人学生連盟会長(パトリック・デュマス)

リー監督が『マルコムX』でデンジル・ワシントンを起用しスターの座を決定づけさせたが、そこでまだ幼いデンジルの息子を出演させた。本作ではそのデンジルの息子、ジョン・デイヴィッド・ワシントンを主役に起用。

事実は小説より奇なりを地で行く。「クランズマン」とは、KKK(クー・クラックス・クラン)のメンバーのこと。映画のタイトル『ブラック・クランズマン』は「黒人のKKK団員」ということになる。く。

KKKのリーダー、デイヴィッド・デューク(クリストファー・グレイス)

このスパイク・リーの作品は、1500万ドル(約16億5千万円)の予算で制作され、2018年5月14日カンヌ映画祭で初公開。その後、8月10日全米で公開された。この8月10日という日は、その前年(2017年)8月10日に発生したシャーロッツヴィルでの暴動(白人至上主義者が騒ぎ、死者がでた事件)にあわせている。現在までに9000万ドル(約99億円)の興行収入を上げている。

先日(2019年2月24日)発表された91回アカデミー賞で「作品賞」こそ『グリーンブック』に譲ったが、脚色賞を受賞した。

その時、壇上の盟友でもあるサミュエル・L・ジャクソンからスパイク・リーの名前が呼ばれると、小柄なスパイクは大柄なサミュエルに飛びついた。

そして、用意していたスピーチを早口で読み上げた。

受賞スピーチ全文(英語)→https://goo.gl/avtkBL 

一部ラフな訳→https://goo.gl/n6y6NA 

オスカー賞で本作が「脚色賞」を受賞した時。(ニューヨーク・タイムズ紙より)2019年2月24日LAコダック・シアター

スパイク・リーはこの受賞式にプリンスに敬意を表し、パープルのスーツで登場、『ドゥ・ザ・ライト・シング』で描かれるスパイキーがしている指環「LOVE」と「HATE」をしてステージにあがった。

映画のエンディングはプリンスの弾き語りアルバムからゴスペル・トラディショナルの「メリー・ドンチュー・ウイープ」。映画『ビールストリートの恋人たち』のエンディングがビリー・プレストンの「マイ・カントリー・ディス・オブ・ジー」で、ゴスペル色のある曲で、二つの映画が見えない線で繋がっているように思えた。

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あらすじ。

1970年代初期、コロラド州コロラド・スプリングスの警察署に初の黒人警察官、ロン・ストールウォースが任務に就く。公民権運動の集会に向かう途中、レイシスト(差別主義者)の警官に集合を止めるよう脅迫される。一方、ロンはひょんなことから、悪名高き白人至上主義の結社KKK(クー・クラックス・クラン)が新規メンバーを募集している広告を見つけ、おもしろ半分に応募の電話をかける。そして、面接に呼ばれるが、さすがに黒人では行けないので署内の白人警官ジマーマンに代打を頼み、電話でのやりとりはロン、実際にKKKの集会などに行くのはジマーマンという二人で一役を演じることになる。

さまざまな紆余曲折があり、KKKの悪だくみを暴き出そうとするが、その間にスリリングな展開が待ち受ける。

なお、映画の舞台は1972年に設定されたが、ストールウォースの著作で実際に描かれたのは1979年の事件だそうだ。

ちなみに、同名の『ザ・ブラック・クランズマン(アイ・クロース・ザ・カラー・ライン)』(テッド・ミケルズ監督、1966年)という映画があるが、これは本作とストーリーが違う。KKKによって娘が殺された黒人がKKKに復讐するというもの。

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ブラック・クランズマン – 映画予告編 スパイク・リー監督最新作

ここで流れるのはテンプテーションズの「ボール・オブ・コンフュージョン」。別のシーンではコーネリアス・ブラザーズ&シスター・ローズの「イッツ・トゥ・レイト・トゥ・ターン・バック・ナウ」などが流れる。

公式ツイッター

https://twitter.com/bkm_movie

https://twitter.com/BlacKkKlansman

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いつものスパイク・リー・作品同様かかる曲がソウルのヒット曲。

プレイリストができていた。

https://www.tunefind.com/movie/blackkklansman-2018

サントラは、テレンス・ブランチャードが作っている。

https://goo.gl/ciRWZR

ロン・ストールウォースの原作本。英語、なんとキンドル版で400円

https://goo.gl/qMq7jM

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早くもアメリカ盤ブルーレイ。言語は英語とドイツ語、日本語字幕はなし

https://goo.gl/DjeYL7

DVD 言語いろいろ 日本語なし

言語: ドイツ語, 英語, フランス語

字幕: トルコ語, オランダ語, アラビア語, ドイツ語, 英語, フランス語

https://goo.gl/ytZs9x

ENT>MOVIE>BlacKKKlansman

ENT>MOVIE>Lee, Spike

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